本家の中国では「COVID-19」の蔓延は、収束方向だとの報道もある。かの国の報道は頭から信じるわけにはいかないのだが、急激に感染者を増やしていた韓国でも新たな感染者より退院する人の人数が上回ったようでかすかに光明は見えてきた。そんな中で今や「主戦場」と扱われているのがヨーロッパ、とくにイタリア・スペインの状況がひどいようだ。
「ヒト・モノ・カネ・情報」の自由な流通を主張している僕らだが、情報はともかく「ヒト」の流れが方々で寸断、「鎖国」状態の国も増えてきて世界経済に大きな影を落とし始めた。ドイツも事実上国境を封鎖、フランスではカフェやレストランも閉店、イタリアでは全土でヒトの移動に制限がかかってしまった。高齢者が多く、市街地では密集して暮らしていて、医療体制も他の先進国よりは劣ると言われたイタリアの弱点がモロに出た印象だ。
https://www.bbc.com/japanese/51903169
ベランダにでて「カンターレ」して士気を鼓舞しているニュースなどはほほえましいが、市民は本当に困り始めたのかもしれない。人工呼吸器が足りなくて、60歳以上には人工呼吸器による治療をしない「トリアージ」的な措置が取られたと聞いて驚いたが、どうもこれはデマだったらしい。それでも死者数で中国を越えているし、死亡率8%超というのはまさに国家的危機である。
ローマには昨年6月に夫婦で旅行して、とてもいいと思った。そこで今年1月にテルミニ駅近くのコンドミニアム「Noble Suite」に1週間滞在をして、ローマを満喫した。それから2か月しかたっていないと思うと、暗澹たる気分だ。あの時、コンドミニアムの前で僕らを出迎えてくれたValerioさんはどうしているだろうか?
https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/01/17/140000
往路は、中国国際航空の北京大興空港乗り換えだった。もうその時(1月上旬)には、中国では「COVID-19」が流行し始めていた。滞在したローマにも多くの中国人観光客はいたから、僕らもどこかでカスっていたかもしれない。
そんなことも知らずに、食べ物がおいしく陽気なイタリア人に囲まれて「マンジャーレ・カンターレ・アモーレ」の雰囲気を満喫してきた。今は早くこの災厄が過ぎることを祈りますよ、「フォルツァ(頑張れ)・イタリア」。