Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

糸川沿いのイタリアン(前編)

 熱海の不動産屋はリゾート物件の売買で成り立っている・・・かどうかは別にして、その種の物件に目ざといのは確かだ。ロイヤルリゾートという会社は機関誌まで出していて、時々郵便受けにそれが入っている。一度その会社のお世話になったこともあって、機関誌が来ると「どのマンションで空室が出た」とか、「ウチのマンションの売却相場はどうか」などを見てしまう。

 

 そのほかにこの機関誌には、販売会社の従業員のおすすめの熱海ライフというコーナーもあって、ごひいきのお店紹介のページもある。今回たまたま見ていて、糸川沿いに昨年秋に開店したイタリアン料理店の記事を見つけた。今年の正月にもローマに1週間出かけるようなイタリア料理好きの僕ら夫婦、記事を見て「これはいい」と思ってしまった。

 

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 でもインバウンド需要が減ったうえに「COVID-19」騒ぎで国内需要も落ち込み、開店早々大変だろうなとも思う。そこでいつも航空会社のマイレージでもらったワインばかり呑んでいてはいけないと、意を決して行ってみることにした。言い訳のひとつは、家内の誕生日が近いこと。

 

 そのお店の名前は「La Scarpetta」、熱海育ちのシェフがイタリアで料理修業をして戻ってきて開いたお店だと紹介記事にある。修業したのはペルージャフィレンツェとローマの中間あたりで周りに日本人など一人もいなかったという。僕らもフィレンツェやキアンティのふるさとは行ったことがあるし、ローマはこの2年行きつけの街だ。

 

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 電話で予約しておいて行ってみると、4人掛けテーブル3卓とカウンターだけの小さなお店。奥のテーブルに案内されて、柔らかなテノールを聞きながらメニューを見る。夫婦2人だけでやっている店のようでメニューは決して多くないが、パスタ・ピッツア・グリルに紅白のワインは勘所を抑えてある。

 

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 まず白のハウスワインをグラスで貰い、後にキアンティの赤ワインをボトルで貰うことにした。これに合わせる形で前菜3種と、パスタを2種類頼んだ。白ワインに続いてまずやってきたのは、自家製の生ハム。ピクルスなどが付け合わせられている。この生ハムは、とても柔らか。塩味は強くなく、さっぱりとした白ワインによく合う。

 

<続く>