Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

インドと「CoCo壱番屋」

 日本で一番のカレーチェーンといえば、文字通り「CoCo壱番屋」。韓国その他にも進出していて、グローバル経営も成熟しつつある。尾張一宮のドメスティックの中のドメスティックな環境から、よくここまで大きくなったものだと(同郷の僕は)思う。

 

 しかも先日のニュースに、ついにカレーの総本山インドに進出するという記事があった。そもそも日本のカレーは、ルーツとされるインドのものとはまるきり違う進化を遂げている。昔、インド人が日本のカレーライスを食べて、「これは何ですか?」といった話も聞いた。まあ挑戦だよねと思ったのだが、この話はそれきり忘れていた。

 

 それが先日青山一丁目で昼時になり、交差点近くの「吉野家」が満席だったので、1ブロック西にある「CoCo壱番屋」に行ってみることにした。カウンター席6席、テーブル席15くらいの小さな店だが、入るや「イラッシャマセ~」とちょっとイントネーションの違う声。インド系と思われる青年が、ニコニコして迎えてくれた。

 

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 半分くらい席が埋まっているだけだったので、カウンターの席に座りメニューをとりながら厨房を見ると、これもインド系の女性が2人調理中。いずれも若く、なかなか美しい。お腹が空いていたので、「野菜カレーの大盛り」を頼む。

 

 30年前から食べているいつもの味だ。食べながらメニューの一枚にある「ナン」の写真に目が留まった。なるほど、そういえばずいぶん前から「ご飯」ではなく「ナン」も選べるようになっていたなと思い出した。ただぼくは食べたことがないし、今この店内でも「ナン」を食べている人はいない。

 

 奥から店長らしい人が出てきたので名札を見ると、日本名。だが外見はインド人風。インド人と日本人のハーフではないかと思う。普通に美味しく食べ、普通に支払いして違和感なく店を出てきたのだが、推測するに、「CoCo壱番屋」ではずいぶん以前から日本でインド人のアルバイトを雇っていて、その中には正社員になった人もいるのではと思う。彼らのアドバイスで「ナン」もメニューに加えたし、海外へ進出する準備もできたのではないか。

 

 そして今回、満を持しての「総本山への殴り込み」となったのではないでしょうか。それなら十分に成算のある話、ひょっとして「CoCo壱番屋」の株は買い時ですかね?