Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

進化する食卓

 今回のフランクフルト滞在、使い勝手のいいキッチン(家内談)をフル利用してやはり一度も外食はしなかった。朝食もホテルでは摂らなかったので、その分のお金でいいワインを味わうことができた。しかし毎度同じものを買って来て、飲んだり食べたりしていただけではない。ちゃんと食卓も進化させた。アディナ・アパートメントのダイニングテーブルはまさにスータブルなサイズ。これまで、

 
 ・狭くてお皿が乗り切らない(そのわりにお皿が大きい)
 ・細長くて向き合って座れず、調味料などが遠くなりすぎる
 ・広すぎて乾杯するのに立ち上がらないといけない
 
 のような目に遭ってきた僕らとしては、ありがたい思いが強い。壁際にワイングラスやタンブラーを置き、その手前に調味料などを置く。それでもスペースは十分ある。

        f:id:nicky-akira:20190511053411p:plain

 最初に部屋に入った時、三角形のガラス容器がダイニングテーブルの上に載っていたのだが、これが何かわからず邪魔にならないようにサイドボードの下に移しておいた。
 
 ひょっとしてワインクーラーかなとも思ったのだが、白ワインの1本が温まるまでに呑みきれないような夫婦ではないので、それなら必要はない。ところが今回アパートメントの案内をTVで見ていたら、これは内部にろうそくを入れて食卓のキャンドルディスプレイにするものだと分かった。火の気は注意しないといけないが、こういう容器に入れれば安全なわけだ。
 
 そこで早速クリスマス飾り用のコーナーでキャンドルを、ひとつ買って来て点けてみた。なにかこう、華やかな気分になれた。これを置いてもまだスペースは十分だったので、他に何かないかなと探してみたら、サイドボードの下に花瓶があった。そうだ、これに切り花を飾ってみよう。

        f:id:nicky-akira:20190511053452p:plain

 欧米の小説によく出てくるのだが、奥様の誕生日や記念日というと、紳士は花束を持って帰宅する。日本人の男性にはない習性である。せめて旅行先でくらいは、僕も「夫らしいこと」をするべきであろう。キャンドルを買ったガーデンセンターにも、花束は売っていた。しかし背の高い花瓶だったのでそれに見合うものが少なかった。それに豪華ではあるのだが、€20~30とややお高い。
 
 クライネマルクトの花屋でも、やや安くなったとはいえ€15以上はする。バラ1本€1というのもあったが、10本くらいは買わないと花瓶に似合わないように思った。最初のトライアルなので、シンプルなものでいいが・・・と何箇所かの花屋を覗いてみたがピンとこない。そのうちにお腹が空いてきて(アルコールが切れてきて?)、いつものように「ALDI」と「KARSTADT」で食料/飲料調達に行った。そこで見つけたのが、三色の菊の花束。€3弱とお手頃だし、結構豪華。初心者としては、このくらいがいい。
 
 僕も家内も「花道」の心得などはありませんが、見様見真似でユーロショップで買ったハサミを使って長さを調節して飾っ。キャンドルディスプレイと菊の花束によって、食卓はすごく映えた。こういうのを「コト消費」というのでしょうかね。