Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

被害は特別な人だけとしても

 今年初めの横浜・馬車道滞在で、周富輝氏のお店「生香園」でランチを食べた。満席に近かったが何とか入れ、海鮮焼きそばを食べて満足してコンドミニアムに帰った。

 

周富輝氏のお店「生香園」 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

 

 ワンコインランチの3倍の価格になったが、それでも僕の注文はこのお店では細やかなもの。半分くらいのお客さんは、アルコールも含めてそこそこ豪華なランチを楽しんでいた。僕などハナからメニューも見ないのだが、

 

・蟹の卵

うずらの挽肉

 

 といった希少食材を頼むツウの人もいるという。ところが、これらのメニューに偽装があるとの報道があった。

 

『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

 

    

 

 食品偽装そのものは、レストラン業界では珍しいことではない。10年程前にバナメイエビクルマエビと称して供していて非難を浴びたが、これは業界では普通のこと(*1)だった。

 

 しかし、今回の「内部告発」はそれらとは違ったレベルの悪質さだという。ほぼ固定した料理人たちの世界があって、他の料理人が問題を指摘すると「ウチはこれでやってきている」として異論を封じてしまうのだ。

 

 <料理の鉄人>で富輝氏が有名になり繁盛したお店だが、2001年には多額の脱税で摘発されてもいる。反省の弁を口にしていた富輝氏だが、本性は変わっていなかったということだろう。

 

 希少メニューは注文する人も少なく、他のお店で経験している人も少ないので、偽装は難しくなかったでしょう。でもね、料理人の良心というのはどこにあったのですか?僕はもちろん違うし、被害を受けた人は限定されていたとしても、お店(&主人)の姿勢は納得できませんね。

 

*1:高級料理店の裏側 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)