沖縄にはWWⅡ以前に軽便鉄道があったが、戦禍で失われて以降鉄道は無かった。21世紀になってモノレール<ゆいレール>が開業し、那覇空港から那覇市内を抜けてだこ浦西駅まで繋がっている。先月、本格的な次世代型路面電車(LRT)を、那覇市内に2系統整備することがおおむね決まったとの報道があった。
宇都宮に続け…那覇にも次世代型路面電車を 市がパブコメ実施へ - 産経ニュース (sankei.com)
故翁長市長が悲願としていたもので、2018年には3路線の素案が出されていたという。今回整備が固まったのは2路線。
・那覇バスターミナル(泉崎)~南部医療センター・子ども医療センター(南風原町新川)の東西路線
両者が交わるのが、寄宮交差点だという。多分両路線は、県道222号と県道46号の中を走るのだろう。ゆいレールのカバーしていないところをLRTが行くのは、利便性からいって好ましいし、旭橋駅やおもろまち駅で接続してくれればもっといい。
また乗ってみたい路線が出来るわけだが、問題は僕ら夫婦の残り時間。宇都宮が5年で整備できたというのは異例で、普通は10年はかかる。旧富山港線の廃線跡を利用し、北陸新幹線開業でJR線が高架になったことから、JR線の下をくぐって旧市電と接続させた富山LRTのような技も使えない。なんとか早く開業して欲しいのだが、SNS上では「生きている間に頼む」というポジティブなものだけでなく、
・鉄道のない沖縄でいきなりLRTは厳しい
・工事中の渋滞が心配だ
などの懸念も聞かれた。なかには「那覇ばっかり、ずるい」という声も。これは、
・那覇市民だけ便利になっていく
・那覇の建設業者だけが潤う
のどちらの意味でしょうかね?とりあえずは前者と理解しておきますが、本土と沖縄の差もあるのですが、沖縄島内の格差も顕著(*1)になっているようです。