久しぶりに当家に来客がある。それも2組のご夫婦ということで、僕らを入れて6人のディナーを用意することになる。テーブルはどうしよう、椅子は・・・というファシリティの問題もあるが、ディナーの内容の方がもっと大事。メインディッシュの結論は、ステーキかローストビーフということに落ち着いた。理由は、
・おおむね赤ワイン好き、お肉好きの人達
・僕らの肉選び、肉の焼き方はなかなかのもの
ということ。まあ、それ以外に誇れそうな料理がないということではある。この日は本番前の予行演習として、野毛の<食品館あおば>にやってきた。すると、ありました期待の厚切り肉。
この図は、内臓ではない正肉の部位を示したもの。前足の肩の部分、肩甲骨の裏あたりの肉が希少部位のハネシタ(もしくはザブトン)というところがいい。適当にサシがあって、柔らかく旨味も十分。今回買ってきたのは、500g近い塊で厚さは5センチほど。
これに塩・コショウ・ニンニク粉末を振りかけてしばらく措き、付け合わせの野菜とともに焼く。このくらいの上質肉なら、なるべく直火を通す時間を短くしようと、4面を各30秒焼いて、その後野菜の上で蒸らすことにした。
実験結果は、さすがに焼時間が短くて、中心部分は「ブルー(*1)」だったが、和らかさは満点。まずはこの晩、2人で各120gくらいステーキとして食べた。そして一晩措いて、残りの部分をローストビーフとしてスライスカットしたのがこれ。
前菜のしめ鯖と一緒に盛ったのだが、サシが美しく前日のような「ブルー感」はない。冷蔵庫の中で熟成したようだ。歯ごたえ、旨味ともに十二分である。前の晩に続き、ボルドーの赤ワインが1本ずつ空いた。
うん、これならおもてなしメニューになりますね。あとは当日の前に、どのようなお肉が手に入るかです。<あおば>さん、よろしくお願いしますね。
*1:最も火の通っていない状態、ほぼナマ。