Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

やや寂しい街の新陳代謝

 3年振りだからだろう、函館の街の印象が少し変わった。もともと駅前の繁華街が、歯抜け駐車場だらけになっていたし、最大の駅前ショピングセンターである<棒二森屋>のビルが閉めてしまっていた。駅前ビルの再開発計画はあるようだが、やはり資金難でうまく進んでいないと聞く。一方、駅周辺は綺麗にリニューアルされ、周辺に巨大なホテルが立ち並ぶようになった。かつての中心街は、市民のものから観光客のものになりつつある。

 

 今回衝撃的だったのは、自由市場の変わりよう。WWⅡ後の闇市の流れを汲む個人商店の協同組合で、個々の店の店主も高齢化していた。だからだろうが出店が減り、イカ釣り堀やイートインコーナーに替わった。看板もそのまま、スペースだけが空いているところもある。その一つが、下記の記事で紹介した「魚仙人」の店。

 

自由市場ユーザー2.0(前編) - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

 

    

 

 「タコおじさん」の店は残っていたが、イクラを安く売ってくれたおばあさんの店もない。仙人は78歳だといっておられたから、今は81歳。引退されて、後継者が見つからなかったのだろう。買い物客も以前より少なく、地元の人ではなく観光客が目立つ。

 

 以前は自由市場以上に鮮度の高い、いい物を気軽に買えるところはなかった。しかし<MaxValue>が増え、いい物を売り始めている。また、ベイエリアに来てみて、観光客がこちらに流れているかもと思った。

 

    

 

 以前からあるにはあったが、まるかつ水産が運営するお土産物コーナーの一角でイートインもできる水産物販売をしている。それが3年見ないうちに拡充して、自由市場に迫る品質になっている。こちらは当然株式会社、協同組合とは違う規模の経済が可能だ。

 

 市民の街から観光の街へ、そして協同組合は株式会社へ、街の新陳代謝が起きているようですね。少し寂しいですが・・・。