Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

旧友に会いに萩へ(東洋美人)

 復路は益田で一泊して、翌朝萩・石見空港からのフライトで羽田に帰る。益田という街は、学生時代に一度通過しただけで駅前も知らない。東萩駅で時間がたっぷりあった(*1)ので街中をめぐる100円バスに乗って、玉江駅の方まで行ってみた。この街には本当に松の巨木が多い。

 

    

 

 毛利家36万石の城下町で、街並みの一つである樹の手入れも行き届いているのだろう。東萩駅に戻ったころ、雷雨が襲って来た。1両だけのディーゼルカーで1時間ほどかけて益田駅に着いたが、ここも雨。ホテルに入って夕食の場所を探したが、あいにくホテルのレストランは日曜休業。ここまできて「すき家」や「コメダ」でもあるまい。

 

    

 

 フロントに教えてもらった、300mほど離れた居酒屋「はやと」に行ってみた。下町の大衆食堂といった風情で、空いたカウンターに座って店内の様子を見た。ほとんどの人はお酒を呑んでいない。揚げ物中心の定食を食べていて、その盛りがすごい。「孤独のグルメ」で取り上げたらいいなと思った。注文したのはちょい呑みセット、生ビール・枝豆・揚げ物の組み合わせ。

 

 ビールを飲んでいる間も、カンウターの向こう側では次々と定食の皿が用意され、揚げ物が揚がってくる。ビールを飲み終わって飲み物リストを見ていると「東洋美人」という日本酒が目についた。

 

    

 

 さっぱりとしたやや辛口のお酒で、製造元を見ると・・・あれ萩のだ。益田もそうだが、萩も水どころだし米どころ。いい日本酒ができる素地はある。嬉しくなって塩サバを注文、ゆっくりお酒を味わうことにした。

 

    

 

 ひとり酒なのだが、ふと亡くなった友人と吞んでいるような錯覚にとらわれた。萩を離れたのだけれど、追いかけてきてくれたような・・・。肉厚で脂ののったサバと、辛目の日本酒。2日かけてやってきた価値はあったなと自分で納得した。

 

 見知らぬ街で出会った懐かしいお酒、これがトドメでしたね。ごちそうさまでした。

 

*1:山陰線は2時間に1本くらいしか列車がない