･･･といっても、高級レストランのそれではない。確かに高級レストランもご無沙汰だが、以前のように朝・昼・晩の３食を全部外食するのが、まるきりなくなっていたということ。「COVID-19」禍ということもあるし、先月２週間入院する羽目になったこともあり、１年以上「全部外食」はしていない。
しかしこの日は、朝早い会議と昼間に企業訪問、夕方に来客があって、久し振りの機会が巡ってきた。テレワークが主体になって、目覚めはずいぶん遅くなった。そんな日常だから、かつてなら普通に乗っていた新幹線に乗るのに、朝ご飯を自宅で食べるのは面倒くさい。丸の内側に降りて、北口ガード下へ向かった。
ずいぶんお店が替わってしまった北口ガード下のレストラン街、「なか卯」だけは以前のままだ。「なか卯」の朝食セットはバリエーションが気に入っているのだが、10時で終わってしまう。選んだのは「焼鮭朝食」370円なり。ご飯に味噌汁、鮭、味付け海苔のシンプルなセットだ。
そして昼食、訪問先の駅の側で「日高屋」を見つけた。このところタブレット注文式の店舗が増えているのだが、ここは違う。ちょっと日本語の怪しい店員さんに「中華そば・大盛り」を頼む。複数回の消費税上げがあっても、今のように材料費等が値上がりしても以前390円。物価の優等生である。
シンプルなカツオ出汁の醤油スープと、中細のストレート麺。海苔・焼豚・メンマ・刻み葱がのって、いつもの安心できるお味。スープが熱い（僕は猫舌）ので、ゆっくりすすった。
夕方の来客は割合早く帰り、ラッシュ時の前にちょっと余裕をもってオフィスを出た。今日は禁酒日なのが、東京駅周辺での夕食はちと早すぎる。新幹線に乗って、熱海まで帰ってきた。駅を降りて足が向いたのは、熱海第一ビルの地下。まだ「COVID-19」禍なので、開いていたのは定食屋「たしろ」だけ。
店内では一人の男性が店主と話している。この店は夜は居酒屋になるのだが、今はお酒は出さない。それに文句を言っているらしい。脇をすり抜け、女将さんに「かつ丼」を注文した。700円なり。男は諦めて出ていき、客は僕一人だけ。お店だってお酒出したいのはやまやまだろうに。
目の前で揚げて卵とじしてくれたかつ丼は、ちょっとべったりした味。シンプルなとんかつ定食の方が良かったかも。まあ１日３食外食できただけで良しとしましょう。
