41年間勤めた会社を辞めて、早いもので1年半になる。35歳の頃からだったか、毎年人間ドックなるものを受診してきた。決して気分のいいものではないが、雇用主の一種である総務部からの指示では、従わざるを得ない。
一年間で一番憂鬱な日 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)
若いころは、お酒の飲み過ぎによる肝臓の数値と血圧値だけが問題。それらがモデレートになってきた60歳代になって、2つばかり問題が見つかり、一つは日帰り、もう一つは10日余りの入院手術で決着した。そして、晴れて退職。もう総務部は怖くない。
その30年間、どういうわけか9月は人間ドックの月だった。退職後も企業保険には入会できたので、人間ドックにも補助金が出る。しかし、軽い疾患で3ヵ月に一度血液検査をしてもらうので、その数値を頼りに人間ドックは行かないことにした。ひとつには、
医師が勧める「死に方」 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)
この書「大往生したけりゃ医療と関わるな」の著者中村仁一医師の勧めである。二番目には、同じマンションに住んでいた病理学の先生が、
「一番体に良くないのが、検査被ばく。バリウム呑むのが最低。どうしても検査したいなら胃カメラにしなさい」
と仰っていたから。そして最後に、
こんな記事を読んだのがトドメ。従業員の健康を守るためというのはいいとして、やっぱり医療行為としては効果の少ない方法だったのだと思った。総務部のくびきから離れて、2度目の9月です。モデレートな暮らしを続けていくことにして、今年も人間ドックは行きませんよ。