Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

民主主義なのだから選挙で決めよう

 今週末、国民民主党の代表選挙が実施される。玉木現代表に、民主党時代党首だった前原議員が挑む形になる。前原議員については、京都大学高坂正堯教授の教え子でもあり、危機管理に造詣のある若手政治家と期待していたのだが、いわゆる「永田ガセメール事件」で党首辞任に追い込まれている(2006年)。その後、民主党政権時代は国交相、「コンクリートから人へ」の公約と防災の板挟みとなって苦労した経緯もあった。

 

国民民主党の代表選が告示、玉木代表と前原代表代行の一騎打ちに : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

 

 今回の代表選挙、争点は明確である。

 

玉木代表:「対決より解決」と与党には是々非々の姿勢。野党糾合については「意見の相違が大きく難しい」との考え

 

前原代表代行:まずは野党共闘、「非自民・非共産の大きな野党を作り、2大政党への道を拓く」との考え

 

 党として、どちらの道を行くのか今週末に「選挙」で決まる。

 

    

 

 片や、種々の問題で人気低調な自民党。最大派閥<清和会>の会長人事が紛糾している。会長だった安倍元総理が亡くなって1年余、後継者を決められないでいるわけだ。今回も、集団指導体制として会長代行&5人衆という構図で決着した。一部には「選挙で決めよう」との意見もあったが、無理に決めれば分裂を招くとの危惧が会長不在の不利(*1)を上回ったのだろう。

 

 要するに100名ほどの大所帯であることが、政策などよりも重要だというわけ。集まって何かをしようというのではなく、集まって何かいいことを探そうというのであれば、政治集団はおろか、議員なんかやめればいいと思う。

 

 小なりとはいえ、堂々と政策論で代表選考をしようとする国民民主党と比べ、何か根本的なところで間違っている<清和会>と自民党だと思います。

 

*1:秋にも内閣改造がありそうだが、会長不在だと他派閥から軽く見られて良いポストが廻ってこないかもしれない。