Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

僕への誘いはもう少しハード

 衰勢が伝えられる日本共産党だが、先月末の仙台市議会議員選挙では、手堅く現有の6議席を確保した。その後の全国調査では、支持率は立憲民主党と並ぶ6%。自民党36%、維新10%に次ぐ第三位を占めている。

 

立憲民主党、世論調査で支持率が「共産党と同率」の衝撃 代表の“場外戦”で心配されるマイナスイメージ(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

 

 公明党は支持母体である創価学会員の高齢化が目立つが、共産党も同じだ。しんぶん赤旗の部数は30万部を割り、党の財政運営としても厳しいと伝えられる。若い世代の不満はれいわ新選組や参政党、ちょっとベクトルが違うが維新の会などが吸収しかけていることもあって、若い世代を取り込むキャンペーンを始めている。

 

    

 

未来をつくる若い世代のみなさんに日本共産党への入党をよびかけます/日本共産党 (jcp.or.jp)

 

 これを見て、足かけ50年前のことを思い出した。1974年に大学に入学した僕らを待っていたのは、講義やクラブ活動勧誘ばかりではなく、思想的なお誘い。授業を待っていると教官が来る前のわずかの時間にアジ演説が始まる。寮暮らしをしていた友人たちには、朝から晩まで誘いがかかったという。

 

 一時期クラスの評議員を引き受けた僕にも、さんざん誘いはやってきた。教室で、食堂で、さらにはキャンパス外の喫茶店でも、チラシを持った先輩たちが熱を込めて民主青年同盟への入会を迫った。

 

 まだ<あさま山荘事件>など連合赤軍の暴挙の記憶が生々しい時代で、彼らは「暴力は良くないが、それ以上に良くないのが今の政府。若い力を結集して革命を起こそう」という。生半可だが歴史や軍事史にも知識があった僕も反論、平行線の議論が延々続いた。そのころに比べれば、この記事の内容はとてもマイルド。50年前こんな風に言ってくれれば、ひょっとして今頃は共産党議員だったかも・・・。いや、やっぱりそれはないですね。僕は資本主義・自由主義が好きですから。