Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

お願いだから黙っていて!

 2016年の米国大統領選挙で、ロシア勢力が民主党本部をハッキング、そのデータを利用して反ヒラリーのフェイクニュースを流し、トランプ政権を誕生させたともいう。実はトランプ先生にロシアの実業家などが「支援」をしていたのは確かなようで、プーチン大統領とも親密だったそうだ。そこで「トランプ大統領は、ロシアの無自覚な工作員」という説まで出た。

 

 ところが、日本にもそんな大物工作員がいたのかと思わせる記事が先月出た。どこにと言うと、人民網日本語版。

 

【中国を読み解く】鳩山由紀夫元首相が程永華元駐日大使と対談「中国は決して脅威ではない」--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)

 

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・中国の発展は脅威かと聞かれ、中国は決して脅威ではないと回答

・中国と世界を結んで経済・貿易を発展させ、途上国も発展させる。

・(中国中心の)地域経済協力は大きな流れ、誰も抗えない。

・日本の不幸な侵略もあったが、中国共産党は人民と共に困難を克服した。

中国共産党は結党以来巨大な国土等を一つにまとめ上げ人民の生活を向上させた。

・そのことは立派な事実で、世界的にもっと評価されるべき。

 

 と在日中国大使に述べ、それが元日本の総理大臣の発言として人民日報に掲載されたわけだ。これが中国(共産党)を著しく利するのは、明々白々である。「日本の侵略」については、

 

コミンテルン謀略が変えた歴史 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 のような指摘もある。国民党に圧迫され瀕死の状態だった「長征」後の共産党を生き延びさせるため、コミンテルンが謀略で国民党と日本軍を戦わせたというもの。これが無ければ、今の共産中国はないとの説だ。

 

 正直、この方には一言も話さないでいていただきたいのだが、特に国際的な発信は厳禁とされたい。ただ国内的に言うと、この記事を見て喜んで立憲民主党に投票しようという人は少なくなるのではないかとも思う。こういう人をTOPに掲げた政党(の後継)だから、安易に日本共産党とも連携できるのだとも考えられる。

 

 仮に立憲民主党共産党政権ができたとしたら、

 

・日本は「一帯一路」の東の端

北朝鮮は友好国家になり、経済支援に尽力

・中国(共産党)に対しては、不幸な侵略の償いを

 

 というようなことになりかねません。なんとしてもそんな「政権交代」は防がないといけないと、認識を新たにしました。