また誘っていただける機会があり、この日は家内と目黒にやってきた。ディナーの予約は1800だが、少し早めに横浜まで出て、東急東横線に乗った。下車したのは中目黒、家内が何年か過ごした町だ。改札を出て、山手通り沿いに大鳥神社に向かう。
・あ、あの店は残っている。
・新しいマンション多いね。
などと言いながら、暑さの残る通りを過ぎ、大鳥神社の角を曲がった。目的地は、目黒雅叙園。優雅なホテルだが、この日は休日で日柄もよかったのだろう、10組ほどの結婚式があった。飾り付けた館内で、記念写真を撮る人、土産物片手に談笑する若い人など、披露宴特有の姿が見られた。
予約してもらったのは、中華レストランの「旬遊紀」。4人でテーブルを囲んで、メニューの説明を受ける。かなり重めなフルコースで、フカヒレ煮やすっぽんスープ、北京ダックまである。ランチをジュース一杯だけにしてきて正解だった。
盛り付けも美しい前菜。蟹の紹興酒漬け、クラゲのトリュフ風味など珍しいものが並ぶ。和牛の焼き物、クルマエビ、チーズ、白身魚のカルパッチョなども一仕事してある。
これはフカヒレの姿煮。黒い点はキャビア、なかなか凝った盛り付けである。金属製の容器の下には、保温用の炎が揺らめいていた。
さらに伊勢海老のXO醤炒め。かなりピリカラなソースが絡めてあった。
そしてこれが北京ダック。多分これまでの人生で、1~2度しか食べていないもの。20年程前、深圳辺りに出張して食べて以来だ。でもすごく薄いのが3枚だけ。
加えて、和牛のステーキまで出てきた。この時点でほぼお腹一杯。もちろん全部美味しいのだが、ちょっと初老の僕には量が多かったかな。圧倒されて、ビール・白ワイン・赤ワイン各1杯づつしか飲めなかった。
雰囲気もサービスもいいのですが、量が多かったせいと、これって中華だっけ?との印象もありました。とりあえず、ごちそうさまでした。