４月から行われている、当マンションの大規模修繕も終わりが見えてきた。全体のうち、比較的早く足場が組まれてネットに覆われてしまった我が家だが、ネットの除去が済み、足場の解体が始まって明るさを取り戻している。
特に家内が＜熱海雑草園＞と称して15年余丹精込めているルーフバルコニーは、笠木や壁面の補修・塗装などのため、種々の制限を受けてきた。バルコニーの周囲や中央部にある笠木（写真のグレーの部分）の古くなった塗装をはがし、新しく塗り直すため、対象の１ｍ以内には鉢植えなどを置けなかった。
仕方なくプランターや鉢植えを集めたので、十分な手入れが出来ない。今年は作物を、例年作っていたアスパラなどはあきらめ、イチゴなどに限定したと家内が言う。密集した状態でも、バラは綺麗に咲いてくれた。ところがある日、
「エゴマとバラの葉が食い荒らされている！」と家内の悲鳴。よくアゲハ蝶の幼虫が葉を食べてしまうのだが、今回はより激しい。犯人はすぐに見つけることができたが、それが写真のバッタ。ヒトの親指ほどの太さのある大物で、悠然と人間どもを見ている。近寄ってみると、後ろ足が１本欠けている。
ゴビ砂漠の西側から、中国をバッタの大軍が襲ってくるということを聞いていた。ついに日本まで来たかと恐れたが、見つけられたのは１匹だけ。ゴキブリ同様退治しようとした僕に「可哀想だからそっとしておいて」と家内が言う。妙なところで優しさを示すものだと思いつつ、手を出さなかった。
そんなわけで、半月ほどが経ち、ネット覆いや足場が無くなってもバッタは動こうとしない。まるで新しい＜熱海雑草園の主＞である。この日は禁酒日のディナーとして、駅前の「つけ麺維新」で最安メニューの醤油ラーメン（780円）を食べました。主力メニューのつけ麺が、軒並み1,000円級に値上がりしていましたからね。
