Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

統一地方選、維新が躍進

 2023統一地方選挙前半戦が終わった。ここ静岡県熱海市では、まったく投票行動ナシ。他の地域の選挙状況を、片目で見ていた。直ぐ隣の神奈川県、知事選は後味の悪いものになった。現職が当選したのはいいのだが、無効票が21万票もあった。選挙期間中に噴出したスキャンダルのせいだろう。このまま県政を続けられるかどうか、正直分からない。横浜市の「3つの塔」の一つ「キングの塔」には暗雲が漂っているようだ。

 

 その他の地域で興味深かったのは、大阪/日本維新の会の躍進。大阪ダブル(知事・市長)選を制したのは当然として、奈良県兵庫県の知事選も勝ち関西は盤石だ。県議会議員が初めて誕生した県もあるし、議員が倍増した県もある。

 

    

 

 現時点では多くの政党がバラ撒きと行政拡大(=増税)を目指していて、高齢者はいいかもしれないが若い世代には選択の余地が少ない。僕は若者が投票すべき唯一の政党が維新の会だと思っているから、この傾向は歓迎すべきもので、曙光が見えたような気がする。一方で、今回は目立たないがれいわ新選組のように、維新批判も根強い。

 

無意味な競争・・・なのでしょうか? - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 ただ日本で本当のポピュリズム政党が躍進しないのは、新自由主義が欧米ほど浸透しなかったからだとの説もある。まず新自由主義が蔓延して社会がそれに倦まないと、ポピュリズムを広範に受け入れる素地ができないという。そういう意味で、れいわ新選組は(新自由主義者だと決めつけている)維新の会の躍進を喜ぶべきなのだろう。

 

 もうひとつ、共産党の衰勢が今回ははっきりした。直前に党員の除名処分などをしたせいもあろうが、堅い結束に亀裂が入ったかのようだ。支持層の多くが高齢化し、資金源の<赤旗>の購読者も30万人を割っている。

 

 さて、地方選の後半戦と衆参両院の補欠選挙。23日投開票に向けて、これも片目で見ていましょうかね。