Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

世界の主役プーチン大統領

 ロシアのウクライナ侵攻がTVニュースの半分ほどを占めるようになって、プーチン大統領の映像が、バイデン大統領や習大人よりもずっと多く流れてくる。中には昔の、大統領になったばかりの頃や、FSB長官時代の写真も出てくる。

 

 ウラジミール・ウラジーミロビッチ・プーチン氏は、1951年サンクトペテルブルグ(旧レニングラード)生まれで今年71歳。KGB職員として、東ドイツで<ベルリンの壁崩壊>を目の当たりにした。帰国後中佐で退役してサンクトペテルブルグ副市長になり、FSB長官やエリツィン政権の第一副首相を経て、2000年に大統領に就いた。

 

 そんな時代の写真や動画を見ていると、70歳を超えた今と、どことなく雰囲気が違うような気がする。ウクライナ侵攻という暴挙を強行し、核兵器使用もちらつかせる行動に対して、大統領の健康問題を言い出す人もいる。狂人だとか、パーキンソン病ではないかとか、噂は際限なく広がる。世界最大の戦術核兵器保有国であり、米国とほぼ同数の1,500発を超える戦略核を持つロシア。そのボタンを持っている彼は、いまや世界の主役である。

 

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 先日、米国CIAのバーンズ長官が議会で証言し「プーチン大統領は狂人ではないが、考えが凝り固まり、彼をいさめるべき側近もいない」と現状認識を説明した。彼の精神状態を問われて「第三者の視点や、彼の見解に異議を唱えたり疑問を投げかける人から隔離されている」とも応えた。「世界を破壊できる裸の王様」というわけだ。

 

 NATOが機能していないとか、バイデン政権は弱腰だとか言われるが、人類滅亡の可能性もある全面核戦争を引き起こすわけにはいかない。ウクライナが熱望するポーランド軍保有するMig-29のウクライナ譲渡も、核のボタンをちらつかせられると容易には実行できない。

 

 以前のしたたかではあるが無茶はしない合理性のあるプーチン大統領はどこに行ってしまったのだろうか・・・と考えて、

 

今、どの国にいると思っている? - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 のことを思い出した。ロシアの専門家中村教授の「ロシアを決して信じるな」。ここに「偽プーチン説」が紹介されていた。大統領を退いていた時期に本物は消され、今は偽物が大統領職にあるという。

 

 偽物とすれば、誰か彼を操っている人物(or組織)がいるはず。交渉はその「誰か」とする必要があるのでしょうね。