Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

東京23区解体論(前編)

 最近考えさせられたのは、東京というものの存在。特に東京23区は、その他の地域とは違う行政区である。僕は「アメリカは国ではない。世界中から我こそはと思うヒト・モノ・カネが集まって戦うリングだ」と思っているが、東京23区もそれに近いような気がする。

 

 僕自身尾張の田舎に育ち、大学時代も社会人になってからの15年ほども名古屋で暮らした。しかし「Global & Digital」の流れを作ることを生業にするころから、東京の中心地にオフィスを持たざるを得なくなった。僕はデジタル産業人だが、政治家だって、料理人だって、ホテルマンだって、芸能人だって「我こそは」と思えば、東京に集まることになる。

 

    

 

 中小企業の「DX with Security」を推進する議論の中で、地域に根差した中小企業支援活動をしている人たちから、

 

・東京は特殊だ、人材も資金も技術も設備も、その気になれば手に入る

・地域の中小企業のことを、東京(霞ヶ関や大手町)の理屈で考えるな

 

 と叱られてしまった。この件だけでなく、今年は国交省の関係で地方のインフラメンテナンスの現場を見に行けた。少し視野が広がったところで、面白い主張をしておられるブログを見つけた。テーマは「一票の格差に反対」というもので、参議院議員選挙の区割りで島根県鳥取県を合区するのではなく、島根県(人口66万人)と東京都中野区(人口32万人)を合区してはどうかというもの。

 

 中野区は1,400万人いる東京都の中では埋没してしまうが、島根県と合区して(1/3の有権者ではあるが)一人の参議院議員を選出できるという。このブロガーは参議院議員選挙の区割りのみに関しての提案だと仰るが、この考えを衆議院議員選挙や地方議会議員選挙、さらには行政全般にまで広げられないかと、僕は思った。

 

<続く>