Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国政選挙並みの「闘い」

 「都民ファーストの会」旋風が吹き荒れ、自民党が惨敗を喫した前回の東京都議会議員選挙から、早くも4年が経った。先週公示された今回の都議会議員選挙、42の選挙区に271人が立候補する大乱戦になっている。公示直前、「都民ファーストの会」の特別顧問を務める小池都知事が過労で入院、この会派は「生みの親なき闘い」を強いられている。

 

 ある事務次官経験者は「都知事の過労は、投票日の7/4には回復するだろう」と、いかにも都知事都議会議員選挙から距離を置くために入院したといいたげだ。実際会派の応援に来ないのは無理がないとしても、出陣式にビデオメッセージひとつ送ってくれなかったのは「そんなこともあり得るかな」と思わせる。

 

 会派としては都知事に「都民ファーストの会」代表に就任して欲しいと依頼したようだが「検討する」との返事だけ。返事が7/4以降になったのでは、選挙基盤の弱い会派の1年生議員たちはもたない。

 

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 苦労しているのは「都民ファーストの会」だけではない。多分公明党も困っているはずだ。僕自身は創価学会公明党とのお付き合いは全くないが、母親の姉が熱心な信者で、従兄弟3人が立派な公明党員である。もう40年近く会っていないが、若いころは朝まで政治議論をしたこともある。もちろん僕はアメリカかぶれのデジタル屋、今でいう新自由主義者に近い思想だったから、議論はまるきりかみ合わなかった。

 

 彼らは多摩地区に住んでいて、よく選挙の話も聞いた。公明党衆議院議員選挙・参議院議員選挙と並んで、東京都議会議員選挙を大変重視している。投票をある程度マネージできるから、これまで都議会議員選挙では「全員当選」を続けている。

 

 前回小池旋風でそれが危なかった時、自民党ではなく「都民ファーストの会」と組んで選挙戦を戦った。ただ今回は再び自民党と組んでも「全員当選」は難しいと言われている。その理由のひとつが「COVID-19」騒ぎ、県境をまたいだ応援の大動員も難しいし「だれに投票するか」のマネジメントを徹底することも、いつもほどはできない。

 

 公明党が「国政選挙並み」の努力をする都議会議員選挙、できれば国政選挙のない年にやってほしいのが本音だ。年に何度も上記マネジメントを徹底するのでは、末端組織が疲弊してしまう。さて今年の「全員当選」はどうなるのでしょうか?そして僕の従兄弟たちは・・・。