Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ゲームチェンジャーになるか

 ウクライナ紛争は、西側(うーん、久しぶりに聞く言葉だ)からの新兵器が機能し始め、ロシア軍の侵攻が止まっていると伝えられる。高機動ロケットランチャー<ハイマース>は、ロシア軍伝統の「面で制圧する砲撃」ではなく、長距離攻撃ながらピンポイントで命中する。大量の弾薬を消費するため、弾薬の集積を必要とするロシア軍の兵站拠点を正確に叩くことができる。また補給路として重要な橋を、遠くから破壊することもできる。

 

 このような新兵器が<ゲームチェンジャー>になると、軍事評論家は言っている。一方ロシア側も、実力は不明だが<ゲームチェンジャー>たる新兵器を続々発表している。先月末プーチン大統領は、海軍創設祈念式典で「海軍力が重要だ。近く海上発射型の極超音速ミサイル<ツィルコン>を配備する」と述べた。

 

    

 

 中国も似たようなことを言っているが、80年近く続いた<空母機動部隊の覇権>を揺るがす可能性のある<チェンジャー>である。また、世界最大の原子力潜水艦<ベルゴロド>の就役も発表された。全長184m、排水量3万トン。帝国海軍の戦艦、金剛クラスの大きさである。

 

 ロシア艦隊の海中母艦のような位置づけで、水中探査艇なども搭載できる。最大の武器は直径2m、全長20mという巨大魚雷<ポセイドン>。ヒロシマ型原爆の100倍の威力を持つ核爆弾を搭載できる。これが発射されると、放射能を含んだ巨大津波が押し寄せ、波をかぶった沿岸地帯は数十年間人が住めなくなるという。

 

 これについては「張り子のトラ」という人もいれば「新たな脅威、対策の研究開発を急がねば」という人もいる。後者の半分は軍産複合体のエージェントだろうが、まるきり嘘というわけにもいかない。

 

 そういえば僕の目の上の瘤<日本学術会議>が、軍用・民用の区別が難しくなったとして一部軍用研究容認をしたと聞きました。それはいいことですがね。