ロシアのウクライナ侵攻開始から、もうすぐ半年になる。1週間以内にはキーウを占領、ゼレンスキー政権を排除して親ロシア政権に入れ替える・・・という目標は果たせなかった。直接的にはウクナイナの人達の愛国心と士気が、いやいや参戦のロシア兵を上回っていたことが理由だ。
その後「西側」からの軍事援助が届いて、圧倒的な戦力差があるはずのロシア軍を押し返せるほどになった。北朝鮮からの10万人の増援が来るとの噂もあり、容易にロシア軍を駆逐するまではいかないだろうが「クリミアで終わるべき」とゼレンスキー大統領が言うように、戦いは長期化する。
そんなウクライナ周辺で、奇妙なことが起きている。米国は「ロシア領は攻撃しないように」と、供与している高機動ロケット砲システム<ハイマース>の射程を制限しているのだが、クリミアのロシア軍基地が攻撃されたという。
クリミアの飛行場爆発、ロシアは「軍用機9機失った」…ゼレンスキー大統領演説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
似たようなことは他にもあって、
・ベラルーシの航空基地で爆発があった。
・アゾフ海のロシアの港湾都市エイスクで大規模な火災が発生した。
という。特殊部隊の潜入工作か、ステルスミサイルの攻撃か、サイバー空間経由の遠隔攻撃か、あるいは衛星軌道からの新兵器(レーザービーム?)か分からないが敵基地攻撃能力をウクライナ軍が持った公算がある。
イスラエルもガザ地区からのロケット攻撃を<アイアン・ドーム>で迎撃するだけではなく、発射拠点を狙った空爆を実施している。守るだけではいつかは敗れてしまう。攻撃は最大の防御と棋理にいうように、軍事的には当然のこと。
今日は「終戦の日」。その苦い教訓は理解しながら、脅威に立ち向かう姿勢は失ってほしくないですよ。