Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

鈴鹿駅・鈴鹿市駅・白子駅

 翌朝は、尾張一宮駅ビルを望む部屋で、早くに目覚めた。出発前の天気予報では、この日は雨ということだったが、最新の予報は「午後には陽も差す」というから一安心。いくつかの「現場」を見学できるので、できれば雨は降らない方がいい。

 

 朝食は駅前に「すき家」があったので、そこで済ませた。東京のいろいろな駅前と比べると、朝食を摂れる店は少ない。単身世帯は比較的少なく、朝食は自宅でという人が多いのだろう。この「すき家」でも、僕以外の客は2人しかいなかった。

 

        

 

 卓上のタブレットで注文したのは「焼鯖朝食」400円なり。味付け海苔、ひじきの煮物、赤だし味噌汁が付いてきた。お味の方は、まあこんなものかというところ。ホテルに戻って身繕いをし、駅に向かった。中心街は寂れてしまっているが、不思議なことに行き交う自家用車は大型のもの(300台のナンバープレート)が目立つ。経済は停滞しているが、個々人は割合豊かなクルマ社会を満喫しているように思う。

 

    

 

 国交省からは前日に「集合場所の鈴鹿駅はICカードが使えません。あらかじめリアル切符を買ってご乗車ください」との案内が来ていた。駅の切符自販機に向かうと「あれ、鈴鹿駅がない」。実は鈴鹿駅はJRの駅ではない。JR関西線の河原田駅から津駅までの22kmあまりは、第三セクターの「伊勢鉄道」なのだ。

 

 国鉄時代は、伊勢線という名称。関西本線は名古屋から河原田を通って亀山方面へ抜ける。一方紀勢本線は亀山から、津・松阪方面へ行く。名古屋から津へ行こうとすると、亀山駅で一度乗り換え、折り返すことになる。それをショートカットしてくれるのが伊勢線だった。

 

    

 

 今も名古屋から津以遠へは便利な路線なので、JRの特急<南紀>や快速<みえ>はこの線を通る。指定された<南紀>より1時間余早い<みえ>に名古屋駅から乗り、鈴鹿駅に向かった。所要40分ほど。のんびり車窓を見ているうちに鈴鹿駅についた。田園の中の高架駅で、降りたのは僕ともう一人だけ。改札口を出ても何もない・・・本当にない。1時間駅の待合室で過ごした。迎えに来てくれた市役所の人によると、

 

鈴鹿市の最も利用者の多い駅は、近鉄白子駅

・市役所は、近鉄鈴鹿市駅が近い

 

 のだが、東京から来る人に名古屋等での乗り換えが楽なように、ここにしたのだろうという。僕は初めて伊勢鉄道に乗れたのでいい経験でしたが、皆さん同じくびっくりされていましたね。