Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

尾張一の神社(前編)

 ヤボ用ができて、久し振りに名古屋駅に降り立った。昨年春に大垣のソフトピアを訪ねて以来である。その時は名古屋で降りて現地事務所と打ち合わせをしたのだが、今日はここからもうひと駅行くことになる。そのひと駅というのが、割合遠い。 
 

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 JR東海東海道本線普通列車で名古屋から米原方面に向かうと、枇杷島・清州・稲沢の順に停まり尾張一宮駅に着く。これが、快速列車だと3つの駅を通過するので、尾張一宮までは「ひと駅」なのだ。西尾張の有名な神社と言えば、「はだか祭り」で有名な国府宮を思い浮かべる人も多いだろう。最寄りのJRの駅は稲沢駅になる。
 
 国府宮はしかし尾張の国では三番目の神社、一番目は尾張一宮駅から300mばかり離れたところにある「真清田神社」である。日本中のいろいろな所に「一ノ宮」はあるのだが、市の名前が一宮になっているのはここだけと聞いた。
 
 市の人口は約38万人、かつては織物の街として知られ1975年の時点で32万人近い人口があった。多くの若い女性労働力が必要だった産業が中心で「女工の街」と言われていた。その後の人口が微増だったのは、女性労働力の減少とベッドタウンとしての名古屋への通勤人口増加の相殺によるものだろう。

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 この駅にはJRのほか地域の鉄道として地歩を築いている名古屋鉄道も入っている。その総合駅舎は非常に立派なものだ。名古屋鉄道関連の百貨店だけでなく、一宮市営の図書館などの施設も入っていて、地元の人に聞くと「こんな立派なもの作って、借金だけが増えているのでは」との危惧もあった。
 
 政治的にも、故江崎真澄自民党副総理や海部俊樹元総理の地元である。建設業界などの働きかけも多かったのだろうと推測する。
 
<続く>