Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

九州での産官学連携イベント

 「九州サイバーセキュリティシンポジウム」は、今回が第二回。「COVID-19」禍の前にプレイベントは行っていたようだが、第一回は無念のオンライン開催だった。主催者はリアル開催にこだわったが、最後までやっていいかどうか悩んだという。福岡県が「マンボウ」から外れたのが、リアル会合決行の決め手だった。

 

 東京・大阪の講演者はいるのだが、福岡県警・九州電力の講演もあり、地元企業を3社を交えたパネルディスカッションもあった。さらに、北九州市長と地元出身の大手セキュリティベンダー会長の対談もあった。主催した実行委員会は、大学の学長を委員長に迎え企業などからボランティアで参加した人で支えられていた。おそろいの黄色のトレーナーを着て、忙しく走り回っている。

 

 そんな手作り感の強いイベントで、<JR九州ステーションホテル小倉>の大宴会場に約120名の参加者が集まった。イベントスポンサーの多くは、セキュリティ製品やサービスを提供するベンダー。会場の外ロビーにブースを構えたり、短い時間を貰って会場で登壇しアピールしていた。

 

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 パンフを見ると上記スポンサーのほか、特別協賛が北九州市と北九州観光コネクション協会。講演には中央官庁の出先機関、大学、業界団体の名前が並んでいた。

 

 講演の中にはかなりインテリジェンスに近い内容のものもあったが、中心は経営者の意識が重要だということ。CISOの役割についても何人かの登壇者が、それそれの立場で触れていた。ある会合で地方でサイバーセキュリティを推進している人が「東京は特殊、情報も一杯あるし、資金も人材もいる。その感覚で地方を見ると、政策・施策を誤る」と言っていた。しかしこの会合は東京や大阪でどういうことを考え、やろうとしているかが紹介され、地方の現場が何を困っているかを紹介し返すというよい流れを作っていた。

 

 最後に<ナイトセッション>、会場を3つに仕切りテーマ別のクローズド会合が行われた。昼間の会合は全て録画されたのだが、最後のものはオフレコの本音トーク。ほぼ10時間にわたる長い会合を締めくくった。

 

 久しぶりに会えた人もいて、遠くまで来た甲斐がありましたね。この会合は、次回以降も九州の各都市を回って開催されるそうです。僕で出来る範囲で、引き続きお手伝いしたいと思います。