Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

第三極への警戒と期待

 公明党の地方組織、特に都議会議員選挙を終わったばかりの東京都では、選挙運動の疲労が大きい。来るべき総選挙の準備を整えるには、1日でも遅い方がいいはず。しかし先週から山口代表が、

 

臨時国会の代表質問が終わり、予定の会期が終わったら、直ちに解散すべき」

 

 と発言したのには驚いた。それだと総選挙の投開票は10月末ころになる。ぎりぎり引っ張れば11月中旬まで、伸ばすことができたはずだからだ。野党が求めているように臨時国会予算委員会など開けば、「COVID-19」対策の議論や「政治とカネ」の追及を食らって与党側の支持率が落ちると考えたのかなとも思った。

 

 しかしそれよりも「迫った危機」があったことが、今週分かった。それは「ファーストの会」の立ち上げ。小池都知事が顧問を務める「都民ファーストの会」が、国政に乗り出すと発表したのだ。

 

政局の女王への警戒 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

 

 都知事自身は「出馬しない」と言っているが、それを鵜呑みにする人はいないだろう。さらに「希望の党」騒ぎの時にもあった「鳩山一家」の出馬も取りざたされている。「都民ファ」は、夏の都議会議員選挙でも都知事病欠の中健闘、自民党に次ぐ第二党の地位を守った。

 

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 少なくとも首都圏では、それなりの存在感を示すだろう。公明党を含む与党としては、「ファーストの会」の準備が整わないうちの投開票と考えた決断なのかもしれない。岸田首相は外交舞台のデビューとなるはずだったG20の会合も欠席するが、それも仕方なかったのだろう。

 

 「ファーストの会」については、「国民民主党」が連携の可能性を示しているし、噂される「上田新党」も中道保守という意味では近い。ひょっとすると、ある程度まとまった数の「第三極」ができるかもしれないのだ。

 

 内閣が入れ替わったとはいえ「#自公以外に投票」の気運は、まだ残っている。その選択肢として「維新の会」は新自由主義の色が濃く、結局4党合意ができた「立憲共産党」しかないのが現状。これはまずいと思っている有権者からは「ファーストの会」を中心とした勢力に期待するところもあるだろう。

 

 いずれにせよ総選挙への号砲は鳴りました。僕も「維新」を含む4つの勢力の主張を良く聞きたいと思います。