Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

謎の台湾料理店「昇竜」

 「味仙」というとても辛い台湾料理店が名古屋にあって、その支店が新橋駅前ビルに出ていたことは以前紹介した。どうして名古屋で台湾なのかというと、太平洋戦争後台湾から引き揚げてきた名古屋人が地元に開いたお店が増えていったものらしい。それと関係があるのかどうかは不明だが、「台湾料理」を看板にしたチェーンの仕掛け人は名古屋人だという。

 

 それらしい台湾料理をだし、フロアやキッチンの中では中国語が飛び交う。いかにも「台湾のお店」という風情だが、実は日本人が普通に思う中華料理ばかりだし、言葉も南方系ではなく東北地方のニュアンスがある。どうも東北地方から中国人をリクルートして、定型化された料理店を与えて経営させている組織があるらしい。

 

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 そんなお店のひとつが、僕のマンションの付近にもある。以前はお酒の安売り店だったのが潰れ、台湾料理店になった。近いことから「禁酒日のディナー」には使っていたのだが、数年前からはぱったり行かなくなった。確かに安くて量があるのだが、ちょっと衛生的に不安だったのと、酔客が大声でわめいたり、子供連れで呑みに来る奥様族がいたりして、あまり雰囲気が良くなかったから。

 

 ただ先日久しぶりにランチを食べに入った。というのも外食のつもりで外に出たのだが、「COVID-19」禍のせいで想定していたお店が軒並み閉めていて「昼食難民」になってしまったから。しかし、入ってみると雰囲気が違う。以前はフロア係はお姉さん2人だったが、大柄なお兄さん一人になっているし、ランチは1100-1500のはずだが、1400でラストオーダーと言っている。

 

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 さすがに客は少なく、先客は一組だけ。ビールをあおっている。僕は平日限定のランチセットを頼んだ。ご飯もの+ラーメンで好きな組み合わせができる。選んだのは、炒飯と塩ラーメンのセット。

 さて別の日に通りかかると、2人の男が出て来て店を閉めた。ひとりはフロア係、もう一人がキッチンにいた男だが、こちらの髪型が珍しい。鬢のところを剃り上げ後ろで束ねた「辮髪」スタイル。どう見ても台湾人ではない。しかも2人は駐車場のアウディに乗って走り去った。これは何者?

 

 「COVID-19」禍で客が減り、従業員を国に帰したのではないでしょうか。そしてボスみずから、短い営業をしているのでは?ますます謎の深まる「台湾料理店」、もう入ることは無いでしょうが。