Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

孤独のドリンクは許してよ

 一体東京都の「緊急事態宣言」解除って何だったのだろうとおもう。解除の時、すでに新規「COVID-19」感染者数は上昇気配を見せていたし、それは第二波の解除の時もそうだった。第二波の時は、解除後「聖火リレー」が始まるから(目をつむって解除)だと言う識者もいた。それには疑問を持った僕にも、第三波の解除の目的ははっきりわかる。「東京都議会議員選挙」だ。

 

 選挙期間中、各党の候補者が十分な選挙運動ができるように、支援者が自由に動き回れるように配慮したのだろう。僕個人は、それを要請したのは公明党だと思っている。解除の時にはやはりリバウンドの兆候があり、それが案の定次の「波」になった。本来明日で終わるはずの「マンボウ」も、4回目の緊急事態宣言に呑み込まれてしまった。

 

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 オリンピックも「緊急事態宣言下」で行われることになるが、それよりも飲食業界のダメージは(今度こそ)致命的だと思う。日本の外食チェーンは、先進国の中では極めて安い。それを支えているひとつが、ちょい飲み需要である。忙しい仕事の合間に掻きこむ蕎麦、そんな馴染みの店で休日にかき揚げでもつまみながら「孤独のドリンク」というのは、庶民の楽しみだし、お店にとっても売り上げ・収益の柱だ。

 

 手指消毒・アクリル板・換気等々十分な対策を採った店で、ちょっと一口くらいは許してあげてもいいのではなかろうか。東京都は12日以降は、酒類の提供禁止、営業はPM8時までの元の状態に戻すという。加えて酒類の卸店に飲食店に酒を売るなとも言い始めた。要請を受け入れず営業する店舗のことを考えてだろうが、正直「血も涙もない」取り締まりである。

 

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 今回の宣言期間は来月22日まで、夏休みの行楽時期の大半が入る。東京で呑めないならどこかへ行って、ということにもなるだろう。沖縄は同様に宣言下だが、北海道は「マンボウ」も外れたよね。そんなことで、デルタ株は地方へ拡散するわけだ。

 

 先日久しぶりにランチに入った「日高屋」。ちょい呑み需要で急速に店舗拡大、昼間っからリタイアした人たちが酎ハイをあおっていた。それが今では閑散としている。親会社「ハイディ日高」は記録的な赤字を出して、店舗の整理をしている。あぶれたおじさんたちは、ひょっとすると公園で酒盛り?

 

 市民の静かな怒りは、年内の総選挙にどう反映されるのでしょうか?野党もちゃんとした受け皿にはなれそうもないのですが・・・。