山下公園に入ったのは、僕は初めて。関東大震災のがれきを使って埋め立てられたという海岸で、細長い長方形をしている。海側にはベンチが並び、ちょうど昼時とあって弁当を食べている人も多い。海風が心地よいようだ。
日本大通り側には花は少ない。時には美しい枝ぶりの松もあるのだが、まあ普通の公園という感じ。エサをやる人もいるようで、小はスズメから大はカラスまで、鳥が飛び交い、芝生の上を走り回っている。ゆっくり歩いて真ん中あたりまで来た。噴水があって、左手に「氷川丸」が展示されている。右を見ると･･･中華街の入り口「朝陽門」が見える。中華街の象徴みたいな門だ。
「氷川丸」の先に、いくつかの水上バスの乗り場がある。今は「マンボウ」の影響で運休している路線もあるようだ。今度来た時には、どれか１便には乗りたいと思う。そしてその先が「未来のバラ園」、山下公園のハイライトである。ここにも160種、約1,900株のバラが植えられていた。ここでもバラの香りを堪能しながら、園内を散策し元町方面に抜けた。そしてドンキで買い物をして、一旦コンドミニアムに戻った。
部屋で軽食を食べて少し休み、次はカクヤスだよねと話し合った。しかしただお酒を買いに出るだけというのも味気ない。僕の提案は隣の市役所を覗いて行こうというものだった。最初の滞在の折に、桜木町駅からコンドミニアムに戻るのに市役所の中を通り抜けていた。行政部門は２階以上にあって１階部分が広い市民やレストラン・ショップのスペースになっていた。
その時は気付かなかったのだが、市役所の周りにも花壇がありバラが咲いているという。吹き抜けの広々とした１階を抜け、コンドミニアムと反対側に出てみると、ありましたバラの花壇。
高層建築の市役所自身、今年できたばかり。周辺に花壇を配する構想が最初からあったようで、デザイナーの想いが花開いたのは今回が最初という事になる。白いバラが高いところに、赤いバラが地面に近くこんもりと配置されている。家内が「横浜市民になりたいくらい」とつぶやく。バラを写生していた人たちを午前中に見たし、やっぱり「民度」が違うねと僕も思った。
＜続く＞
