3/21の首都圏への緊急事態宣言期限をどうするか、解除か延長か、はたまた強化(尾身先生はランチも標的にしておられた)か、定まらないうちにJRを始めとする鉄道のダイヤ改正は行われてしまった。伊豆方面には、特急「踊り子」のラストランといったセンチメンタルな話題もあったが、全国的にはやはり「終電の繰り上げ」が大きな話題だったろう。土曜日だった改正初日、終電を逃して途方に暮れる人(大半は酔客)をTV局は取材して回っていた。正直メディアとしては、物好きな話だと思う。視聴者としては「他人の不幸は蜜の味」なのかもしれない。
久しぶりに東京駅の東海道線プラットフォームに立ったら「終電が繰り上がりましたよ~」というワーニングポスターを見つけた。一番遠くで小田原で、熱海はもう度外視されてしまっている。おーい、熱海まではJR東日本管内だよ。それにしても小田原への終電が23:39って、十分遅いようにも思うのだが。
僕自身は田舎の事業所で、オフィスへは自転車で10分、徒歩で20分などというところで暮らしていたこともあり、そんな時代には午前様まで呑んだことはある。しかし電車通勤になってそんな悪習はぴたりとやめ、社内宴会すら3回に2度は断っていた。某総務審議官とは違い「断る男」だったわけ。
終電繰り上げだって、例えばコンビニの店員さんのようにシフトを変更しなくてはいけないというのはご苦労様だが、酔客に関しては1杯控えればいい話。そもそも3/13の時点では、お酒の提供は19時までの「要請」が出ているはずだ。終電を逃す酔客の存在は、要請に従っていない店がそれなりにあるという証拠である。
熱海駅では、ひとつ小さな改良があった。それは「TOICA」用改札の増設。熱海駅はJR東日本とJR東海の結節駅で、ここをまたいでのICカード乗車券利用は出来ない。これはカードが違うからではなく、両社の管理システムが違うからだ。ところが3/13ダイヤ改正で、ICカードを入場券として使えるようになった。これをどう実現するか、迷った結果の改札機増設と思われる。
本来ならこれを契機に両社のシステムを結合し、同じカードで三島から小田原まで行けるようにすべきなのだが、それには自信がなかったか、意地で改良しなかったか、どちらだろうか?
まあ「みずほ銀行」のトラブルを見ていると、前者の公算が高いようにも思いますがね。