Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

愛用のリバーサルフィルム

 高校生の時写真道楽を始めた僕は、いい写真を撮りたいというのと同程度にカメラのメカに興味があった。「くうねるサンダー」の愛称で知られた写真機家杉山氏が中古カメラ屋巡りや新機種のレポート等は発表していて、それも良く読んだものだ。

 

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 しかしやっぱりカメラ・レンズは使ってなんぼ、そのためにもう一つ欠かせないのがフィルムである。学生時代はクラブの暗室で大伸ばしをするのが最終目的、自分でモノクロフィルムを現像し焼き付けをし、パネルに貼るまでのプロセスをやる。
 
 しかしカラーとなるとそうはいかない。街中のラボに出して、現像やプリントをしてもらう。手軽(安価)なサービス版と呼ばれるサイズを1枚いくらで焼いてもらっても、結構なお金がかかる上に上記パネルに貼ったような迫力ある写真にはならない。
 
 そこで、僕は旅行などここ一番の時のカラーフィルムはリバーサルを使うことが多かった。これだと、スライドの形で仕上がって来て映写機にかければ大きくして見られる。またネガフィルムより発色がいいのが気に入っていた。
 
 友人たちには発色の鮮やかな「エクタクローム」を使う人が多かったが、僕は自然な発色の「コダクローム」派だった。普通のネガカラーフィルムのISO感度が100(後には400が標準になる)なのに対し、僕のコダクロームは特別に感度の低いISO25。普通の撮影より2絞り開けるか、2段階シャッタースピードを下げないといけない。屋内の手持ち撮影はほぼ不可能である。かといってストロボなど使えば、せっかくの自然な発色が台無しだ。それでも、晴天時の風景専用にして何十本も撮った記憶がある。
 
 カメラ雑誌を見ていたら、急に懐かしさがこみ上げてきました。あのころ撮ったスライドどうしたっけ?ちょっと探してみることにしました。