Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

オリンパス、お前もか!

 昨今のスマホのカメラ機能充実には、驚くばかりだ。iPhone11には動画機能はもちろん、超広角やナイトモードも備えている。画質も信じられないほど高画質である。僕がもっているのは3年ほど古い型のスマホだが、デジカメと比べてもこちらの方が綺麗に見える。こうなっては専用のカメラなど必要なくなるなと思っていたら、カメラ業界の老舗オリンパスが事業から撤退するという報道があった。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60765810V20C20A6000000/

 

 僕が学生のころ写真を趣味にしていたことは何度も紹介したが、主力機種はNikonで、Olympusをサブ機に使い、お金がある程度自由になってからはContaxを買い込んだ。フィルムカメラの総数は10台近くになったろう。交換レンズも30本以上持っていた。この記事で紹介しているOM-1のシリーズは、3台持っていた。利点は小さくて軽く、ボディやレンズをもうひとつふたつ多く持ち歩けることだった。

 

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 当時のキャッチフレーズは、「大きい、重い、音・ショックが大きい」35mm一眼レフの欠点を克服したというもの。その反面、少し華奢で耐久性には疑問が残った。Nikonは「象が踏んでも壊れない・・・」ことはないが、プロ用の頑丈さが出色だった。Olympusの中古は安いのも取りえ、もう無くなってしまった新橋駅近くの中古屋さんにはずいぶんお世話になった。

 

 だから画質が問題になる撮影にはContax、丈夫さが必要な時はNikon、普通に旅行に出るときはOlympusがお供だった。また手持ちが楽なので、200mmやレフレックス500mmのような望遠/超望遠レンズもOlympusのをよく使った。デジカメ時代になっても同社のEPシリーズを使っている。

 

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 ニコンはすでに半導体関連企業であり、キャノン・リコーはOA関連企業、コニカミノルタは合併後ソニーへ身売りしてしまった。カメラ企業として生き延びるのは難しいご時世である。45年同社と付き合ってきたものとしては、寂しい限りだ。

 

 しかしよく考えてみれば、このEPシリーズのボディ2台も、広角・中望遠・望遠ズームも全部中古屋さんで買ったもの。そういう意味では、まだ入手は可能ですよね。ちょっと安心。