以前「Squad Leader My DYO Way」で紹介した、アバロンヒル社の「Squad Leader」の自作シナリオキャンペーンを、この休日は試してみようと思う。設定した舞台は1944年6月のフランス戦線、主人公はJohn Maxwellという青年。彼は短い訓練の後、D-Day直後の北フランスに新米伍長としてやってきた。
最初の戦場はカーンの街、Maxwell伍長のF中隊はGreenwood中尉の指揮の下、十分な補給を受けて独軍防御線を突破しようとしていた。独軍も多少の増援は受けており、まるきり敗残兵というわけではなかった。
伍長にとっての初めての実戦は、カーンに至る丘陵の町での遭遇戦になった。伍長はF中隊の先鋒として進撃する10個分隊の中にいた。支援してくれるのは、2両のM-10駆逐戦車と1両のPriest自走砲。伍長が町の端に取りついたときには、すでに13個分隊もの独軍が町を占拠していた。背後の丘にはⅣ号戦車もいる。
米軍の3両のAFVも丘に上がり、まずⅣ号戦車を狙った。しかし独軍の砲撃は正確で、たちまち2両のM-10が破壊されてしまった。町の入口では、伍長の指揮下の2個分隊が独軍歩兵に銃撃を加えていた。互角の形成だが、火力はやや米軍が勝っている。その時Priestの一弾がⅣ号戦車を捉えた。105mm大口径のHeat弾を食らって無事なAFVはない。丘の脅威は除去された。
町中では、当初は有利な石造建物などを占めていた独軍が優位に立っていた。しかしF中隊の主力が到着すると徐々に形勢が傾いてきた。伍長指揮下の分隊が正確な射撃で2個分隊を除去すると、不用意な突撃をしてきた2個分隊も中尉指揮の射撃の前に全滅した。これが分水嶺だったようだ。
独軍の9-2指揮官と突撃工兵2個分隊は頑強に町の中央に陣取っていたが、米軍分隊が町の周囲を取り囲むように機動するのを妨げられなかった。伍長の分隊は、ついに敵の主力である突撃工兵を潰走させた。包囲網に丘を下りたPriestまでが加わると、独軍にチャンスは無くなった。いかに頑丈な石造建物でも、至近距離から105mm砲弾を浴びては堪らない。かといってPriestに白兵突撃もできない。独軍指揮官は降伏を選択した。
Maxwell伍長は、初戦で2個分隊除去の戦果を挙げ勝利した。(3ポイント)
<続く>