Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

こういうハイブリッド会議も困る

 この日は2つ、大きな会議が入ってきた。ひとつは米国産業界と日本の産業界の会合。準備会合は在日米国商工会(ACCJ)が主催してくれて、何度もオンライン会議でやった。ACCJはもちろん外資系企業ばかりなのだが、デジタル政策担当者の多くは日本人。米国人もいるが日本語堪能な人ばかりなので、資料そのものは英語だが説明や議論の多くは日本語でもできる。

 

 1ヵ月半ばかり議論をして、論点ペーパーがまとまった。今日はこのペーパーをベースに、両産業界が意見を戦わせる日。とはいえ誰も発言しないと困るので、リードスピーカーを(日米バランスを考えて)あらかじめ決めておいた。しゃべりすぎる傾向がみられるので、3分以内と事務局がクギを刺している。

 

 本番スタートは日本時間の朝8時、東海岸は一日前の夕方7時、西海岸は一日前の午後4時、シンガポールは朝の7時である。司会役の人、最初に挨拶をする人などはカメラをOnにしている。「顔の見える範囲」は、二重の意味で近しい人たちばかりだ。おおむね2時間、英語ばかりの議論が続く。一度だけ僕の出番もあり、大汗をかいたけれど無事に終了。

 

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 これでお役御免にならないのが辛いところ、午後には衆議院議員会館でリアル会議があるのだ。残暑というより酷暑が居座る東京に、ここ数ヵ月袖を通したことも無いスーツを着て出かけなくてはならない。熱海駅まで歩くだけで、汗だくになった。さきほどの汗とは質が違うものだ。

 

 丸の内のオフィスに寄って雑事を済ませ、東京メトロ丸の内線で国会議事堂前まで行く。最後のところ以外は地下を行けるので、ここでは汗まみれにはならなかった。手荷物検査を受けて椅子のあるところで待っていると、会合の参加者が徐々に集まってきた。僕が若造に見える大ベテランの人もいて、

 

・最近オンライン会議で済むようになって、出不精になった。

・それにしても今日は暑い、リアル会議もいいけどもっと涼しくなってから。

 

 などと仰る。想いは僕も同じ。同一日にオンラインとリアル会議が立て続けにあるのも、結構スケジュール調整が大変。それが今月にもう数回セットされてしまった。来月はもっと増えそうだ。

 

 先日リアル会議参加者とオンライン参加者のハイブリッド会議の悩みを紹介しましたが、これも今後の頭痛の種になりそうです。朝東京でリアル会議をして、昼に自宅でオンライン会議、夕方また東京で・・・なんて嫌ですよ。