Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

党組織にもDXを!

 自民党総裁選は8日に告示され、14日の投開票が決まった。選挙についてはすでに大勢は決していて、官房長官は誰だとか総務大臣にサプライズ人事があるぞなどとメディアは次のステップに進んでしまっている。僕も菅官房長官総務相時代を覚えているが、NHK改革・郵政民営化・携帯料金改定に熱心だったと思う。

 

 加えて地方創生(道州制?)や関連して地銀の再編なども担当する総務相が誰になるか、僕ならずとも興味深いところ。デジタル政策については、安倍政権では経産省が前面に出ていたが、総務省の巻き返しが起きるかにも注目したい。

 

 それはさておき、今日は総裁選挙のやりかたそのものについて提案したい。今回は緊急事態ということで、国会議員票(394票)と都道府県連代表(141票:各県等3票)で最初から争われる。しかし通常なら国会議員票と同数の党員・党友票で第一次選挙が行われ、過半数を取れた候補者がない場合は上位2候補を国会議員・都道府県連代表で選挙する方式である。

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090100422&g=pol

 

    f:id:nicky-akira:20200904070623j:plain

 

 決戦投票になぜ党員・党友が参加できないかというと、彼らに党本部に集まってもらって再投票するのが手続き上難しいからだろう。決して決選投票は党員・党友抜きでやるという意図ではないはずだ。したがって結果として前の総裁選のように、地方票で優位に立った石破候補も決選投票では安倍候補に逆転されることになる。

 

ここで原点に立ち返り、総裁選の意味を考えてみよう。全国の党員・党友が(国会議員票とのバランスは考慮するにせよ)この人を総裁にしたいという人物を選ぶことだから、決選投票まで党員・党友票が活きるのが望ましい。それが手続き上難しいから今のやり方になっている。今回の「COVID-19」騒ぎで行政はじめ社会のDX化の遅れは、国会議員の先生も認識したはず。ならば、党組織のDXに取り組んでもいいのではないか。

 

 手始めに総裁選挙をオンラインで行うことにして、それを目標のため党組織のDX化を検討してはいかがか?(結果の見えた)今回は間に合わずとも次回には、党員・党友の意志が伝わる総裁選に出来るだろう。

 

 あ、そうそう。ほぼ同時期に「帰ってきた民主党」の総裁選もありますね。政権交代を狙うなら、自民党より先にDXをされてはいかがかと思います。