Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

選挙の沙汰も金次第

 11月の米国大統領選挙、トランプ先生は郵便投票の不正を看過できないとして「延期しよう」と言い出したが、身内のはずの共和党からも批判されて株を下げた(もともと株が高いとは思えないが)だけに終わった。中国のデジタル企業叩きなど過激な政策を打ち出しているが、盛り返せるかどうかは不透明だ。

 

 対立候補のバイデン批判も激しくて、「彼に銃を取り上げられるぞ!彼は神に背いている!」と騒いでいる。そういえば共和党最強の支持団体「全米ライフル協会」をニューヨーク州が提訴し「不正の温床だから解散せよ」と迫っている。別にその協会がなくても、街中で銃は買えると思うのだが。

 

 トランプ先生といえばお金持ちの代表格、他の候補よりも資金力が高くカネ集めも上手いとされていたのだが、ここに来てバイデン候補の資金力がトランプ先生に迫っているという。選挙資金は「勝ち馬に乗る」人が集まればどんどん増える。キャンペーンも派手に打てるから、集票も期待できる。まさに「選挙の沙汰も金次第」というわけだ。

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080700768&g=int

 

 もちろんまだ投票日までには3ヵ月弱ある。不測の事態が起きる可能性も否定できないが、順当にいけばトランプ先生の二期目はないと思える。だからといって南沙諸島を核攻撃するなんてやめてね・・・お願いだから。

 

        f:id:nicky-akira:20200808155549j:plain

 

 先月国務省OBの人と話す機会があり、雑談の中で彼が言っていたのが「米国の官僚たちが職探しに奔走している」ということ。近々日米のデジタル政策を議論する「日米IED」の会合をしようとしているのだが、両国政府の関係者のメンツは時々変わるので変わった担当官の理解度や熱意などがどうかなどはいつも気になるのだ。

 

 産業界の方は僕などが10年余も関わっているように、新陳代謝もゆっくりしている。しかし日本の官僚は2~3年で定期異動してしまう。米国の方は政権が変わるとガラリと変わってしまうのが当たり前。そんな状況があるが今回はトランプ政権に見切りをつけたのか、官僚たちが早めの転職にいそしんでいるということ。

 

 沈む船からはネズミが逃げ出すといいます。この話からもトランプ先生の将来は見えているように思うのですが・・・。