熱海港には、時々海上自衛隊の艦船もやってくる。以前別ブログで、「ひうち型多用途支援艦」の見学会の模様を紹介したこともある。
https://nicky-akira.hatenadiary.com/entry/2019/10/20/070000
https://nicky-akira.hatenadiary.com/entry/2019/10/20/150000
これなどはファンサービスの一環だが、作戦もしくは演習行動中に熱海港を訪れるフネも珍しくない。この日は梅雨空の下、艦番号「606」の小型船が係留されていた。ひょっとするとこのフネが、最も頻繁にやってくるフネかもしれない。なにしろ艦名を「はつしま」というのだから。
◆先代「はつしま」:掃海艇「はつしま」型1番艇
基準排水量 440トン
全長 55m
出力 1440PS
速力 14ノット
乗員 45名
装備 20mm多銃身機関砲、掃海具一式
艦番号 670、1979年竣工、2001年退役
◆二代目「はつしま」:掃海艇「えのしま」型3番艇
基準排水量 570トン
全長 60m
出力 2,200PS
速力 14ノット
乗員 48名
装備 JM61-RMS、掃海具一式
艦番号 606、2015年就役、横須賀地方隊第41掃海隊所属
JM61-RMSは、遠隔操作の最新鋭20mm多銃身機関砲。海上自衛隊の標準装備ともいえるバルカン砲である。衛星通信設備、水中航走型機雷掃討具(水中ドローンやね)に加え搭載艇を2種類持っている。艦長は三佐、つまり少佐で、副官役の先任伍長が付く。
https://www.mod.go.jp/msdf/mf/other/butai/hp/1md/hatsushima/index.html
実は旧海軍も同名のフネを持っていた。海底ケーブルや水中聴音機を敷設する役割だったが、大戦後期には船団護衛もすることになり戦没している。
基準排水量 1,560トン
全長 76.8m
出力 2,300hP
速力 14.7ノット
乗員 109名
装備 8cm高角砲、25mm連装機銃・単装機銃各2、爆雷投射機、電纜20,000m
以前、「三代目たかなみ」のことを紹介しましたが、海上自衛隊の艦名はやはり旧海軍由来なのですね。