Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

寂しそうな「ハコビバ横丁」

 昨年の11月末に来て以来の函館、クリスマスシーズンを前に「おもてなし」の整備に余念がなかった。函館駅のバスセンターには大規模な花壇が造成中だったし、新しいホテルも駅直結で2つ、少し離れたところにさらに2~3開業めざして工事中だった。

 

 駅直結のひとつは、「JR INN」というからJRの直営だろう。もう一つが「La'gent Stay HAKODATE Ekimae」という。ホテルとしては普通のビジネスユースからファミリーも、畳式の部屋もあるというバリエーションが売り。しかしそれだけではなく、コンビニやスポーツジム、レストランなど20もの店舗が入った複合商業施設「ハコビバ」を形成しているのが特徴だ。

 

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 正面の目立つところに「誠」を染め抜いた大きな提灯が下がった門があり、僕らをお出迎え。この内側が「ハコビバ」である。Webの記事によると、僕らが帰った昨年12月1日にOpen、函館駅前横丁と銘打って懐かしい昭和の街並みを模した一角を作り、特産品・お土産品を販売したり、現地のものを味わってもらうよう料理を提供するのだという。

 

http://hakoviva.com/

 

 どこから集めたのか昭和レトロっぽいおもちゃや看板、郵便ポストなどをあしらった路地にところどころ実際のお店が入っているという趣向である。なかなか凝ってるなと思って一回りしたのだが、気になったのは観光客の少なさ。到着した日は土砂降りだったので全く客がいないのもわかるのだが、天気の良い昼間に行っても滅多に観光客に合わない。開けていても仕方ないと思うのか、閉めてしまった店もある。

 

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 なんとなく冷やかして歩いているのが申し訳なくなってしまって、一回りしただけで出てきてしまった。お客と言えばJR函館駅にだって人気は少ない。かつて中国人観光客が怒声(普通の話し声がそう聞こえただけかもしれない)を交わしていた待合室も、ほんの数人地元のひとがいるだけ。

 

 でも「ハコビバ」開業に合わせて整備された花壇はお見事。今はバラが咲き誇っていて天を突くよう。足元に目を転じれば、ラベンダーが真っ盛り。うーん、景気低迷の中で駅周辺だけは資本投入がされているようなのですが、どこまで客足が戻りますかね。いくら空いているのが好きという僕らでも、いつまでもこれじゃ困ります。