Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

知事選挙本当にやります?

 東京都知事選挙は来月5日が投票日、現職の小池知事がついに立候補を表明、学歴詐称疑惑などがあって逆風とも見えるが、現時点では脅威になるような対立候補は出ていない。いわゆる野党統一候補は出来上がらず、自民党も独自候補を見送った。人口やGDPから言ってほぼ一国の大統領選挙に等しいのだが、いまいち盛り上がっていない。

 

 「東京アラート」は終了したものの、毎日20人以上の新規感染者が出ている。クラスターと呼ばないかもしれないが、発生源は主として「夜の街」だろう。僕も東京のオフィスへ出かけるときは、その手の人たちが起き上がらない早朝に出かけ、彼らが出勤する前に引き上げるパターンにしている。

 

 「夜の街」をかつてのフランスなどのように閉鎖しなければ、この程度の小規模の感染者発生は止められないように思う。この状態は知事選挙投票日までは、確実に続くと思う。その投票だが、投票所そのものの運営がどうなるのだろうか。多分期日前投票や郵送での投票を増やそうとするはずだ。ひょっとしてオンラインで・・・までの冒険はしないだろうが。

 

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 投票所の「三密」を避けるために、一度に投票所に入る有権者の数を制限することになろう。立会人の数も限定するだろうし、場内のオペレーションも気になる。記入のための筆記具の消毒はどうするのだろう?また投票用紙を開票する際の注意点は・・・?

 

 予想されるのは投票率の低下、わざわざ感染リスクを冒して盛り上がらない選挙のために出かける有権者は(一部組織票を除けば)多くないはずだ。盛り上がらないと僕が思う理由は、候補が出そろわないことだけではない。もともと政策の対立軸が見当たらないからだ。市民に自粛を求める候補がいて、対抗馬にブラジルの大統領のように「感染者増えても構わないから経済優先」と叫ぶ人でも出てくれば別だが。

 

 オリンピック/パラリンピックも1年伸びて、それでも開催できるかどうかわからない。国会はもめているが、それは直接東京都の問題ではない。米中対立だって、個々の都民に直接の影響は大きくない。

 

 正直「COVID-19」騒ぎが収まり、オリ/パラが終わった来年の秋~冬まで選挙を伸ばした方がいいように思う。非常に低い投票率で、4年の都政を決めてしまうよりはマシだと思うのですが・・・。