Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

マドリードを食べる

 マドリードには3泊、とはいえ最初の夜は深夜にマドリードに到着してチェックインしたので、夕食を食べたのは2回だけだった。街の散策に出るときにホテル周辺の飲食店を探したのだが、あまりピンとくる店がなかった。スマホの地図でも検索してみたが、これも空振り。ホテルが駅裏にあって、繁華街とは程遠い雰囲気である。空港にピックアップに来てくれた人は、オフィス街で夜は人通りはほとんどないと言っていた。


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 そんなわけで、2回のディナーはホテルのレストランを使うことにした。朝食の時にちょっと見ておいたのだが、売り物は「Cava&Vino」と分かった。スパークリングワインとワインということ。コース料理として、1の皿、2の皿とデザートがセットになったものが2種類ある。メニューは毎日変わり、お値段も、€15~20くらいの間で動くようだ。アラカルトメニューでは1品€10以上はするので、お得なセットと言えるだろう。飲み物はいずれもスペイン産のもので、ボトルで€11~26。スパークリングでなければ€20が最高値でとこちらもリーズナブル。

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 2晩かけて野菜、魚、肉を一通り、スパークリング・白・赤ワイン、食後のコーヒーまで全部試すことができた。まず食べ物については、意外なことに一皿目の方が断然美味しかった。もちろんメインの二皿目もまずくはないのだが、羊肉と思しきステーキ、メルルーサのソテーやマスの蒸し物は、ちょっと大味な感じがする。
 
 一皿目はサラダ系を選んだのだが、最初の写真はツナサラダ。アボカドが添えてあって、これがこってりとした食感と味を加え、バルサミコの風味ともよく合っていた。次の写真はサーモンのサラダ、薄切りのきゅうりで巻いたアルファルファの上にサーモンの切り身。トマトと海老を添えて、パセリと思しきソースをかけてある。

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 飲み物については、正直スペインワインについての認識を改めることになった。グラスで頼んだスパークリングワイン(Cava)は、本場のシャンパンに負けないくらい洗練された上品な香りと味だった。最初の晩は、リオハの赤ワインをボトルで、次の晩はおすすめの白ワインをボトルで頼んだのだがいずれも期待を上回る味だった。
 
 そしてそれに加えて、最後に出てくるデザートもなかなかのもの。最後の写真がそのひとつで、フルーツカクテルだった。キウイの薄切りがアクセント、フルーツ大国でもあるスペインのいろいろな果実がまざりあって、さっぱりとしたデザートだった。
 
 中クラスのホテルだから、またお値段がそこそこだったことから、それなりのお味でいいやと思っていたのが間違いだった。ウェイターのお兄さんもきびきびした動きで、好感がもてた。今となっては、付近にそれらしいレストランの選択肢がなかったことが幸いだったと思います。