Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Cruzecampoというビール

 「サン・アントン市場」のフードコートで軽いランチを食べることにして、まじめに店内を見てみた。外周にいろいろな店があって、中には日本の寿司やラーメン(おいおい一緒に出すなよ)を売るところもある。これらのお店で注文して代金を払い、待っていると調理してくれる。その食品を中央側のイスとテーブルのあるところに運んで食べるというのが、ここのスタイル。日本料理モドキは論外として、バル風のおつまみがいろいろある。

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 カナッペが1個€1で売っていた。具材もいろいろで、コノシロの酢漬けのようなものが乗っかているのに惹かれもした。揚げ物も多様だ。イカの唐揚げは「カラマリ」と呼ばれてワシントンDCのレストランでよく食べたのだが、ここでは無造作に屋台風で売っている。

 
 コロッケ様のものを売っている店も多い。そういえば函館のスペイン料理店「ラ・コンチャ」で食べた前菜9点盛りの中に海鮮のコロッケ(噴火湾でとれた何かが具材)があった。何種類かの総菜を盛り合わせたプレートを、ディスプレイしている店もあった。高くても€10もしないし、2人で食べられそうだ。そうここは「お惣菜」感覚のものが豊富なのだ。
 
 飲み物の方は、本格的なバーカウンターがひとつあってワインやスパークリングワイン(Cavaという)、スピリッツも飲めるようだ。これらを見て回った結果、コロッケとミニハンバーガーを食べることにした。問題は飲み物で、昼間なのでビール1本くらいが適当だろう。さて銘柄はと見ると、ハイネケンヴァイツェンなど定番のものはある。でもスペインのビール(セルベッサ!)が飲みたい。

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 街中を歩いていると「Mahou」という赤い看板をよく見かける。これはビアホールのサインと見られ、そこで出されるビールの名前のようだ。ためそうかとも思ったのだが、魔法という発音が気になってパス。もうひとつ赤い服を着た太っちょ親父がトレードマークの「Cruzecampo」を注文した。
 
 マッシュルームを練りこんだと思われるコロッケが美味で、ピルスナー風のビールとの相性抜群。後で調べてみると、このビールのスペインでのシェアは20%近くある有名ブランドだった。一方の「Mahou」は魔王と発音し、マドリード地ビールだとわかった。1890年ころマオウ家が創業したブランドとのこと。有名な「リアルマドリード」のスポンサーでもあるそうだ。今度はそちらを飲んでみましょうかね、いつか。