Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

マドリードの青い空

 僕たち夫婦は、アリタリア航空の12時間あまりの快適なフライトでローマに到着した。2時間ほどで小型機(これもアリタリア)に乗り継いで、最終目的地はスペインの首都マドリードである。直行便のない街への旅行だから仕方ないのだが、家を出てからチェックインまで「Door to Door」は24時間ほどになってしまう。


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 真夜中、気温マイナス2度のマドリード空港に着いた。初めての空港で深夜となると不安になるのだが、今回はツアーでHISの現地の人が迎えに来てくれる。ホテルバウチャーなどはここで受け取り、車でホテルまで送ってもらった。ミニマムの送迎サービスで十分だが、ありがたく感じた。
 
 すぐにバタンキューで寝たのだが、翌朝まだ暗いうちに目が覚めた。現地午前7時は日本時間の午後3時、体内時計はまだ調整できていない。朝食のバイキング料理をお腹にいれて部屋に戻ると、うっすらと明るくなってくる。日の出は午前8時半ころ。
 
 出かける準備をしていて、窓の外の色に気付いた。抜けるような青空で、全く雲が見えない。この時期のヨーロッパは陰鬱な曇り空が当たり前だと思っていたのだが、ここは天気予報通り「快晴」。「アフリカはピレネーより始まる」という言葉があるが、ピレネーの南にあたるイベリア半島はヨーロッパとは違う気候なのだと実感した。
 
 ホテルはマドリード市の中央駅にあたるアトーチャ駅の裏手にあたるところに立っている。まだ肌寒い(気温2度)の街に出て、駅に向かって歩いて行った。丸二日マドリードでの滞在があるが、その間のアシは地下鉄にしようとICカード回数券を買って観光スポットへ向かう。面白かったのは、1枚のICカードを複数人で「使いまわし」できるシステム。確かにカードデポジット(€2.5)を減らすことはできる。

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 最寄り駅で降りて、大聖堂と王宮に向かって歩き出した。空は青いのだが、道が狭く古来の建物が覆いかぶさってくるので、路地はまだ暗い。いきなり中世ヨーロッパにタイムスリップしたみたいだ。15分くらい歩いて、大聖堂と王宮が連なっているところに
出た。ここは空が大きく広がり、その青さが目に染みる。
 
 途中教会はいくつもあったのだが、この大聖堂の迫力は段違いである。最初これが王宮かと思ったくらいだ。まだ寒いのに、大勢の人たちが列をなしている。これらの建物は比較的平坦な台地の端に建っていて、向こう側は一段と低くなった森が広がっている。大司教や王族は、西の森を見下ろしながら、優雅な時を過ごしたのだろうね。