Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

西伊豆でのんびり(2)

 今回の旅のテーマは「西伊豆でのんびり」である。これまでは、コンドミニアムの設備を使いやすいように並べ直し、目当ての食材店でワインや肉、野菜など買い集め、夫婦で料理の腕を振るい、満足して眠る・・・というものばかり。その真逆をやってみようというわけだ。しかし初めての路線や宿、計画通りにいかなかった場合のリカバリーは僕の仕事。つまり本当にのんびりするのは、家内だけとも言える。

 

 三島駅伊豆箱根鉄道に乗ろうとした時、最初の驚き。なんと交通系ICカードが使えないのだ。あわてて切符の自販機で、修善寺まで(550円)の切符を買う。修善寺までは約40分、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんだ地名がアナウンスされることもあって、優雅な気持ちで車窓を楽しんだ。

 

    

 

 次は東海バス熱海市内の東海バス車両は、一昨年ICカードが使えるようになっている。窓口で聞くと「この路線も、昨年から使えるようになっています」とのこと。適当なスポットで途中下車したかったから、これは朗報。始発のバス(松崎行き)に乗る。僕ら以外に観光客を3~4人、地元の人を4~5人乗せただけで、バスは修善寺市街地を抜けていく。郊外に出ると、ほとんどのバス停は通過。どんどん山間に入っていって、中伊豆と西伊豆の間には、峻険な山が立ちふさがっていたことがわかる。これじゃ鉄道を引くのは無理だよね。

 

 1時間ほど経って、バスは海が見える町についた。港町で温泉もある土肥だ。有名なのは「土肥金山」、古来40トン以上の金を算出し、江戸幕府の資金源にもなった。今では、

 

・世界一の大きさの金塊に触れられる

・砂金獲り(一攫千金?)のトライアルができる

 

    

 

 観光地だ。これらのアトラクション会場に行ってみると、道の駅のような販売所に、何十種類もの「金」にからむお土産が並んでいた。あきれ返って、僕は一人で浜辺に出た。波は比較的おだやか、海水浴客も少しは出ていた。山塊が海に張り出した地形で、西伊豆に小さな漁港町が点在している理由が分かる。トンネルを掘ったり橋を架けたりできる土木技術が無かった時代は、船だけが交通手段の孤立集落群だったのだ。

 

<続く>