鉄道好きの僕は、いろんな切符も大好き。使いもしない切符を集める趣味はないのだが、使えるものであればバリエーションは多いほどいい。往復切符に回数券、そうそう「青春18キップ」というのもあったね。普通列車なら全線乗り放題というもので、特に年齢制限がないのが嬉しい。
そんな僕でも、何時から使っていないのか分からない切符もある。それが「入場券」で、そもそも何のためにあるのか理解できていない。別に気にもしていなかったのだが、今回SuicaなどICカード乗車券も入場券として使えるようになったとの報道で、改めてその存在を思い出した。
Suicaが駅の入場券になるサービス、今までなかった理由は? JR東に聞く - ITmedia NEWS
そういえば「ICカード乗車券は入場券として使えません」とアナウンスされていた。なぜかなと思ったりしたが、それ以上追及はしていない。切符は「運輸収入」で入場券は「旅客雑収入」という区分(多分扱う部署が違う)になっていて、券売機はその区分が可能なのだが、自動改札機のシステムは区分が出来なかったからというのがその理由。自動改札機を開発するにあたり、どうしてその機能を盛り込まなかったのか不思議だが、ひょっとすると自動改札機の運営部署が「旅客雑収入」に関与していなかったからではなかろうか?組織のタテワリというのは、システム仕様に大きく影響するものだ。
この記事では、僕の「入場券は何に使えるの?」への答えとして、
・お見送り
・(トイレなどの)設備利用
・通り抜け
・買い物や食事
を挙げている。一番ありそうなのは最後のものだが、それも田舎の駅では考えにくい。熱海駅など新幹線が止まる駅だが、駅構内には駅弁やお土産物を売る店が3ヵ所と、プラットフォーム上にミニコンビニと立ち食い蕎麦店があるだけ。わざわざそこを目的に(入場券を買ってまで)やってくる客はいない。
一方で東京駅など「エキナカ」整備が進んでいて、昨年もレストランが1,000席分増えている。こんなエキナカイベントも頻繁に行われる。だから、ICカード乗車券で入場も可能ですよと利便性を強調したいのはわかる。
しかしそれなら入場券そのものをタダにしてはいかがかと思いますね。田舎の駅ではどうせ大した売り上げではないでしょうし、Shopの多い駅なら集客のために「入場無料」の方が儲かるかもしれないですよ。