Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

議員会合のリモート化

 重なる時は重なるもので、2週続けて与党の国会議員集会に参加することになった。今のIT担当大臣さんは「ハンコ議連」の会長だから、そんなところから僕にお誘いがあるはずはない。両会合ともTOPはIT担当大臣の経歴を持つ議員、先方が覚えておられるか否かは別にして、僕は何度かお会いしたことがある。

 

 1時間ほどの会合に、20~30人ほどの国会議員が参加されるとのこと。加えて関連府省(内閣府経産省総務省警察庁文科省など)が参加する。会合そのものは1カ月近く前に決まっていたのだが、問題はその開催方法。普通は自民党本部の会議室でプロジェクターでスライド上映しながら・・・になるのだが「三密」を避けるようにと政府が言っている以上それは難しい。

 

 「COVID-19」感染の状況を見ながら、事務局(世話役の国会議員秘書たち)はリモート会合の準備をしてくれた。僕自身も目の前にオーディエンス(それもちょっと緊張する相手)がおらず反応が見えにくいリモートのプレゼンは未経験だ。まあ、日本語でいいことが救いだが・・・。

 

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 当日の前にリモート環境の接続テスト。一つの会合は「V-Cube」、もう一つは「Google Meet」で行われる。さすがに「Zoom」は使われない。特に「Google Meet」の使い勝手はいい。

 

 当日は15分ほど前に接続、知り合いの官僚が世話役の議員と会話している途中に入り込んだ。会合前後のこのような「おしゃべりの機会」が政策プロセスには重要だと思い出した。その機会が減っているであろうことが予想され、それが日本の停滞につながらなければいいがと危惧する。

 

 数十という単位でリモート会議につながって来るので、とても全員の顔を表示はできない。司会役と主に話す人プラス何人かの顔が見える。議員会館からだったり自宅だったり、スーツの人もいればセーターなど部屋着の人もいる。何人かの議員の接続がうまくいかなかったり、途中で切れてしまうなど小さなトラブルはあったが、とりあえず両会合とも無事に終了した。

 

 「COVID-19」感染騒ぎで、いろいろなところがデジタル化に舵を切っている。ある評論家は「国会こそデジタル化すべきだ」と叫んでいるが、こんな形でちゃんと進んでいますよと申し上げておきましょう。こういう機会、今後も増えたらいいですね。