前夜早く寝たので、目が覚めたのは午前５時。それでも窓の外は少し明るくなっている。さすがにまだ起き上がるのには早いのだが、二度寝の結果寝過ごしてはいけない。わざわざ平河町に泊ったのは、朝８時からの自民党本部の会合に出るため。
僕が政策などという辛気臭いものに係るようになったのは、小泉・竹中改革の頃。その時代から、何度か足を運んだ古い建物だが、このところ数年はご無沙汰だった。自民党が政権に復帰して、第二次安倍内閣の初期には何度か呼ばれたのだが、このところはお声がかからない。今日は僕ともう一人、良く知っている大学教授が呼ばれている。事務局によれば「民間の意見を聞く」のが今回の趣旨。やはり選挙が近いからかもしれない。
ゆっくり起き上がって身支度をし、まずは近くの「ゆで太郎」で朝食。昨夜は軽く済ませておいたので、朝食はしっかり食べようと「温かいお蕎麦とミニカレー丼のセット」380円を注文した。
オフィスやいつも行くところに見当たらずあまり利用しないチェーンだが、自家製粉・店舗調理にこだわっていて、お味の方はまずまず。まずはこのくらい食べてお腹に力を蓄えないと、相手は名うての国会議員さんたちである。
ホテルから永田町の自民党本部まではゆっくり歩いて10分ほど、予定時刻の30分前には到着した。昨夜の雨が嘘みたいに晴れ上がっていて、雲一つない晴天。さすがに周辺は複数の警官がものものしく警備している。入り口では名刺の提示を求められたが、それ以外のチェックはなし。衆議院議員会館に入るときなどは、空港なみの持ち物検査があるというのに･･･。
指定された会議室に行くと、事務方さんたちが会合の準備をしている。大型のビデオスクリーンとカメラ、各席にはタブレット端末がおいてあって、僕のスライドはその中にインストールされている。紙で配る方式よりはエコだが、１台１台立ち上げている様子を見て、これももう少し改善できないかと思う。
僕ら２人のスピーカーと、本会の司会者用に３本のマイクが用意されている。他の参加者席は50弱、２列は議員用でもう１列は関係府省（内閣官房・経産省・警察庁ら）用。もう一人のスピーカーの先生が到着、話し込んでいるうちに府省関係者が集まり始めた。狭い業界なので、ほとんどは見知った人ばかり。
＜続く＞
