1年ちょっと前、デジタル政策の第一人者として大臣となった平井卓也議員の朝食セミナーには、多くの参加者があった。
平井大臣朝食セミナー(前編) - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)
その後「デジタル庁」発足を前に、次のセミナーは梅雨時に企画されていたが「COVID-19」禍で2度延期になり、結局今月まで延びてしまった。「デジタル庁」のスタートはあったけれど、デジタル相は交代になり総選挙でも苦戦をされた。「デジタル庁」関連の法案を通すだけでも大変だったろうに、いろいろなことがあった1年だったに違いない。
今は自民党で「デジタル社会推進本部長」のポストにある平井先生、改めての朝食セミナーには力が入っていた。会場は昨年と同じニューオータニで、芙蓉の間一杯に参加者があった。平井先生に先だって講演した甘利前幹事長が「こんなに参加者の多いセミナーは珍しい」と話していたように、まだ「時の人」のようだ。
面白かったのは後援者の顔が写る巨大スクリーンに、話している内容がテロップで出ること。後で聞くと、音声認識でリアルタイムで文字化していて、人手による修正もリモートでできているとのこと。お話の方は、
・デジタル社会推進本部には期待の若手が多く、次のデジタル相を続々養成中。
・デジタル庁自身Startup官庁、失敗しながら前に進む。
・失敗を恐れない組織文化を、徹底して醸成した。
・DXにあたっては、グレーゾーンは黒ではないから「Go」すべきだ。
・「COVID-19」禍でリモートで教育・医療・会合などができることが分かった。
・その他の分野でも、リモートはじめDXできる余地が見えてきた。
・日本企業の従業員の給与が上がらなかったのは、デジタル化の遅れが大きい。
・経営者はDXを進めるべきなのに、やる気がないようなら交代(引退)すべし。
・岸田内閣では「デジタル田園都市構想」を掲げている。要の会議は以下の2つ。
ー デジタル庁の「デジタル臨時行政調査会」
という内容だった。大臣職を離れても意気軒昂で、時間もできたし言いたいことが言えるようになったから、どんどん意見交換に来てくれ、勉強会にも呼んでくれとのことだった。人気も変わらず、ますます元気とお見受けしました。これからもご活躍を祈ります。