Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国際通りと周辺の市場(前編)

 結婚してから初めて沖縄の地を踏んだのは10年あまり前、那覇で開催されるイベントに参加した時だった。あまり長居はできなかったが結構いいところだと思って、その後夫婦でプライベートでやって来ることにした。最初はやはり那覇の普通のホテルに滞在し、国際通りを歩き、地元のレストランで飲食をした。コンドミニアム滞在をするようになっても国際通りにはやってきたし、昔の市場の面影を残す牧志公設市場に足を運んだ。豚の「お面」やイラブウミヘビの燻製がぶら下がった店内を、面白がって探検したものだ。

 

 ただ宜野湾からは那覇まで40分ほどはかかるし、宜野湾市にもユニークな市場はある。観光色の強くなった国際通り牧志公設市場は、いつの間にか訪問先から消えてしまった。さらに「定宿」の予約が取れなくなって、ご無沙汰の期間が長くなった。かれこれ6年ほど行っていないだろう。でもインバウンド需要をあてこんでずいぶん綺麗になったとも聞くので、出かけることにした。

 

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 国道58号線を路線バスで那覇に向かう。那覇バスセンターの手前で降りてしばらく行くと、赤い「おきなわ屋」の看板がある。ここが「奇跡の1マイル」と言われた繁華街国際通りの入り口である。確かに何箇所か新しいホテルやショッピングセンターができている。ただ土曜日の昼近くだというのに、人通りは少ない。現地の新聞に「観光客8〜9割減」とあったのは、大げさではないようだ。

 

 しゃれたレストランもあるのだが、2軒立て続けに「1月をもって閉店しました」との張り紙。それでもめげずに、牧志公設市場に向けて歩いて行った。市場は昨年秋に仮設の場所に移っていた。あとで市場全体を建て替えている最中の「仮設」とわかったのだが、かつての場所が大型ホテルなどに占拠されて今のところに追われてきたのかと思ってしまった。プレハブ作りの簡素なもので、お店の数も減ったように思う。客の入りも少ないものだから、よけいに寂しく思えた。

 

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 一回りして特に魅力を感じなかったのだが、実はもうひとつ探したいものがある。それは「牧志」から古びたアーケード街を抜けていった先にあった「農連市場」。古びたバラックの中で、零細事業者(・・・というより個人)が売り場を広げて野菜などを売っていた。これぞ「Asian Market」である。

 

<続く>