Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

同期入社の仲間

 還暦も過ぎるころになると、近い年代のかつての仲間たちと久し振りに集まろうかという機会も増えてくる。今回はたった3人ではあるが、会社の同期入社の仲間で一緒に呑みに行こうかという誘いがあった。比較的大きな会社に入社した僕たちだが、大きければ大きいなりにカベはあるもの。細分化された事業部門に配属されると、そこは中小企業である。僕の同期入社組も、その事業部門では8人しかいなかった。

 
 僕ともう一人は修士卒なので、他の6人よりは2つほど歳を喰っている。この2人はしばらく前に定年を迎え、第二の人生を歩んでいる。他の6人もそろそろそういう時期だと思っていたら、そのうちの一人からメールがあって久しぶりに会って呑もうということになった。それで場所に選ばれたのが品川駅のミナミの飲み屋街。

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 普通同期入社と言えば、事業部門のなかでも別々の部署に配属される。僕らもそうで、若い頃は仕事を共にすることなどは無かった。しかしある偶然から、当該事業部門が新しいビジネスに乗り出そうとした時、現場の課長クラスを集めてみたら同期の3人がその中に入っていたのである。これは人事部門が意識したのではなく、適材適所を考えたらそうなっていただけらしい。結果としてはうまくいったように思う。
 
 僕より若いその2人も、定年前後で自分の道を各々考えていた。一人は系列ではない会社に移って技術顧問をしている。もう一人は、悠々自適の引退生活に入るという。それにもう一人同期ではないが少し若くて同じプロジェクトをやった人を交えて、この晩はしたたかに呑んだ。
 
 古き良きコンピュータービジネスの時代には、よりよきものを早く作り上げることが勝負の鍵だった。NHKの「プロジェクトX」みたいなものだ。そういう機会は決して多くないのだが、そこに同期の3人が関われたのは珍しいことと思う。いい体験をさせてもらったし、今後も語り草にできたらと思います。