Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

百害あって一利なし

 今月から、飲食店などでの屋内喫煙が全面禁止になった。ますます愛煙家の居場所がなくなっているのだが、このタバコと言うやつ「百害あって一利なし」と言われている。お酒の方は「百薬の長」ともいい、呑みすぎなければメリットもあるという。僕の親父は両方やっていたが、いつぐらいからだろうかタバコはすっぱりやめた。お酒の方は、90歳を越えても毎晩続けているが・・・。

 

 僕はと言えば、タバコは吸ったことがない。酔っぱらって誰かにタバコをもらってふかしたことはあるらしい(記憶にない・・・)が。大学時代に麻雀をしていて相手が吸っていたことは多い。タバコの煙を吹きかけて、当たり牌をごまかそうとした輩もいた。大学院時代の研究室では愛煙家はいなかったが、就職するとタバコ族が周りに沢山いる部署に配属されてしまった。

 

 だから受動喫煙の被害を受けたとしたら、多分そのころ。それ以降企業の中でも「机上で喫煙禁止、吸うなら喫煙室で」となってきて救われた。ただ喫煙室が高齢者(同時に上位管理者でもある)のたまり場になり、部課長会議は事実上喫煙室で行われるという事態も招いた。

 

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 入社以来40余年、いろいろな先輩たちを見てきた。その人たちとは、時々会食するのだが思い返してみると喫煙していた人たちの寿命は短い。僕が課長時代に一番親しかった部長は、50歳前に亡くなった。もう一人の部長は定年直後に大病を患い、今の僕の年齢まで生きることはできなかった。

 

 一方で僕より10歳ほど年齢が上の人でも、非喫煙者で元気な人は何人も思いつく。タバコの害は、僕の中でははっきりと証明された事実だ。今猛威を振るっている「COVID-19」だが、男性に死者が多い(約7割)ことや、欧州の中でもイタリア・スペインの重症者が多いことは、喫煙歴に関係があるのではと思う。

 

 どうしても男性の方が喫煙率が高いし、欧州各国をあるいて思うのだが吸い殻など落ちていないドイツの街に比べて、スペイン・イタリアはそうではない。長年の喫煙で肺を痛めた人は「COVID-19」で重症化しやすいのだろう。そういえば先日亡くなった日本のコメディアンも、60本/日以上のヘビスモーカーだったと聞く。

 

 タバコ産業には逆風なのでしょうが、市民の健康という意味では今の禁煙化傾向はいいことだと思いますよ。